フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)との国際コチュテル

外部組織との教育連携 フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)との国際コチュテル

プログラムの概要

京都大学大学院文学研究科は、2020年4月よりフランス国立社会科学高等研究院(EHESS=L’École des hautes études en sciences sociales)とのダブルディグリープログラム(コチュテル型・単一論文型)を開始しました。

学生は、本研究科の博士後期課程とEHESSの博士課程の双方に正規学生として所属(入学)し、プログラム履修期間3年(標準)の半分ずつを京都大学とEHESSにて研究に従事し、両大学の教員による共同指導を受けます。1本の博士論文を提出して合同の審査に合格し、双方の学位規程に則って必要な手順を踏むことで、以下に記した2つの学位を取得できます。

出願方法を含めた制度の詳細については、以下のPDFをご覧ください。

京都大学(文学研究科)とフランス国立社会科学高等研究院(EHESS)の国際コチュテル
京都大学(文学研究科)とEHESSの国際コチューテルの概要

国際コチュテル (International Cotutelle)とは

国際コチュテルとは、博士課程学生の研究指導を海外の大学と共同で行い、学生・教員のモビリティを促進し学術連携を深めるプログラムです。

学生は、双方の博士課程に所属(入学)し、両大学の教員による共同指導を受けます。学位に関しては、一般的に、一方のみから学位を授与され他方と共同指導を行ったことが学位記に付記される「シングルディグリー型」と、双方から学位を授与される「ダブルディグリー型」がありますが、京都大学がこれまでに設置した国際コチュテルプログラムはすべて「ダブルディグリー型」であり、理学研究科、エネルギー科学研究科に続き、文学研究科が3つ目となります。

フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)

歴史学、人類学、社会学、経済学、政治学、法学、アフリカ・アジア地域研究等を擁する教育・研究機関です。博士課程約2000名を擁する欧州最大規模の人文社会科学領域の大学院を有しています。社会史のアナール学派、経済学のレギュラシオン学派の本拠地であり、2014年ノーベル経済学賞受賞者Jean Tiroleや、『21世紀の資本』の著者Thomas Pikettyなどの著名な研究者を擁しています。

現代日本研究所(Centre de recherches sur le Japon contemporain)、日仏財団(Fondation France-Japon de l’EHESS)、パリ日仏高等研究センター(Centre d’études avancées francojaponais de Paris、CEAFJP)などもあり、日本研究でも重要な国際拠点となっています。

2020年には、EHESSを含むパリの11の人社系大学が集結し(キャンパス・コンドルセ)、複数機関の研究者が横断的に資料を共有できる環境が整備されました。