歴史としてのヨーロッパ・アイデンティティ
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「覚え書きsubscriptio」にみる古典の伝承
 
  現存する古典写本のいくつかには、「覚え書き」なるものが確認される。「覚え書き」とは、レイノルズとウィルソンによれば(『古典の継承者たち』西村賀子、吉武純夫訳、国文社、1996年、68頁)、「短い声明であり、表現は紋切り型で、そのテクストが十分に校定され訂正されたことを示すために、作品の末尾、または作品を構成する数巻の末尾に書き添えられたもの」で、それが書き添えられた年代は2世紀から7世紀にわたっているが、特に4世紀末以後に集中して現れてくる。覚え書きには、当該の古典が、いつ、どこで、誰によって校定されたのかを明記してあるものも少なくない。

  本発表では、この覚え書きを読み解くことから、古代末期における古典伝承の具体的状況やその歴史的背景を考察する。









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京都大学大学院文学研究科/21世紀COEプログラム
「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」
13研究会「ヨーロッパにおける人文学知形成の歴史的構図」
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