歴史としてのヨーロッパ・アイデンティティ
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中世チェコの人文主義とフス派運動
 
  14世紀、神聖ローマ皇帝兼チェコ王カレル四世の周辺には、この後花を開くことになる二つの思想が胎動しつつあった。人文主義と宗教改革である。ペトラルカやコーラ・ディ・リエンツォらの初期の人文主義者と交流があったカレルの宮廷には、ヤン・ゼ・ストシェディのような熱心な人文主義支持者がいた。一方、教会の刷新を企図したカレルは、プラハへコンラート・ヴァルトハウザーらの説教師を招いてもいる。一見接点のない二つのグループは、古典の翻訳やチェコ語での説教、つまり「俗語」の重視という点で共通点を見出せる。しかし、15世紀に入りフス派戦争を経験した後、チェコの人文主義者と宗教改革者の人脈は分離し、接点を見出すことができなくなってゆく。

  本発表では、以上のような流れを踏まえつつチェコの人文主義者たちの活動を検討し、チェコにおける人文主義受容の特徴を明らかにしたい。










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京都大学大学院文学研究科/21世紀COEプログラム
「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」
13研究会「ヨーロッパにおける人文学知形成の歴史的構図」
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