第22回目の研究会を、下記の内容にて開催いたします。
- 日時
2024年11月7日(木) 14:00~16:40
- 会場
第6講義室(文学部棟、2階)
- 内容
14:00~14:05 挨拶・講師紹介:田中 和子
14:05~16:05 講演:藤田 みどり 先生(東北大学名誉教授)
題目:近世日本における「黒坊」表象
要旨:日本にいわゆる黒色・褐色系の人々が最初に訪れたのは16世紀中葉、ポルトガル人の種子島漂着からわずか数年後のことである。17世紀初頭まで「黒坊」は狭義にアフリカ人、広義にアジアの黒褐色系の人々を指していた。しかし、遅くとも18世紀以降その定義が逆転、主として咬𠺕吧(現ジャカルタ)の人々が「黒坊」と呼ばれ、阿弗利加/利未亜洲の人々はその周辺に含まれるようになる。本発表では、「黒坊」が近世日本においていかに描出されてきたのか、図像を基にしてその背景を詳らかにしたい。
(*関連著書:藤田みどり『アフリカ「発見」―日本におけるアフリカ像の変遷』(岩波書店、2005年))
(休憩 5分)
16:10~16:40 質疑・討論
- 参加方法
参加を希望される方は、10月31日(木)までに、下記のgoogle formから申し込みしてください。
- 問い合わせ
問い合わせ窓口:成田健太郎(中国語学中国文学専修)
narita.kentaro.6x[at]kyoto-u.ac.jp([at]を@に替えてください)
- 備考
会場までの交通費等は、各自でご負担ください。多人数になる場合は、調整させていただきますので、どうぞご了解ください
なお本研究会は、2020年度に京都大学大学院文学研究科附属文化遺産学・人文知連携センターにより採択された「人文知連携共同研究会」を継続して開催されるもので、科学研究費(22H00759/前近代日本の「万国人物図」群が示す人種観と世界観に関する総合人文学的研究(基盤B))の助成を受けています。
研究会幹事:池田恭哉(中国哲学史専修)、成田健太郎(中国語学中国文学専修)、筒井忠仁(美学美術史学専修)、田中和子