この系は心理学、言語学、社会学、地理学の4専修から成っています。文学部の他の系では、概ね過去から現在までに蓄積された書物や文書などの文字資料を扱うのに対して、この系では人間が日常使う言語や、心の動き、社会の中での行動とそれを取り巻く地域そのものが研究の対象です。フィールドでの調査、統計、現象を観察してモデルや仮説を立てそれを実験によって検証するといった自然科学的な手法をとることもこの系の特徴です。
心理学専修
心の働きに関する基礎的研究を進めている。記憶、学習、知覚、認知、発達などについて、神経科学、進化生物学、情報科学などとも関わる多様な実験手法を用いながら研究し教育している。
言語学専修
理論言語学、諸言語のフィールド調査と記述、歴史・比較言語学、文献学的言語研究など幅広い分野で研究と教育が行われている。院生たちが主催する研究会活動も非常に活発である。
社会学専修
社会学、社会人間学、比較文化行動学、及び、比較社会学という4分野から構成されている。社会を根源的に把握する理論的視座と、現実の問題を調査によって読み解く姿勢が特徴である。
地理学専修
わが国最古の大学地理学教室として、多くの研究者を育てて来た。歴史地理学、経済地理学、都市・農村地理学、文化地理学等、人文地理学の諸分野の研究・教育が行われている。