歴史基礎文化学系には、日本史学・東洋史学・西南アジア史学・西洋史学・考古学の5つの専修があります。歴史学は、人類社会の歩みを時間の流れに沿って跡づけ、考察する学問です。各専修には、固有の研究分野と研究方法、そして確固とした学問的伝統がありますが、それと同時に、歴史学としての普遍的な課題を共有しています。ですから、専修の枠にこだわることなく、系の授業を広く履修し、広い学問的視野を身につけて下さい。
日本史学専修
広く国際的な視野に立ち、日本史の統一的かつ総合的把握をめざしており、志望学生は、歴史学はもとより、隣接諸科学とその成果に関心をもつことが望ましい。実物資料による研究と教育も特色である。
東洋史学専修
東洋史学は東アジアの歴史を研究する。なかでも中国史研究に重点をおき、厳密な史料読解を特色とする。志望学生は、幅広い視野を持つことが望ましい。本学の東洋史関係史料は、日本でも有数の規模で研究環境は抜群である。
西南アジア史学専修
古代から近代までの西アジア・中央アジアおよび広くイスラーム世界の歴史を研究領域とする。カリキュラム上の特色としては、アラビア語・ペルシア語・トルコ系諸語による史料原典の読解能力向上を重視している。
西洋史学専修
古代ギリシア・ローマから現代にいたる西洋世界の歴史は、ヨーロッパという地域に根ざすと同時にグローバルな広がりをもっている。本専修では、その歴史的発展の過程にさまざまな角度から光をあて、体系的に把握することをめざす。
考古学専修
モノをじっくりと観察し、その背後にある人間の行動を見極めるのが考古学の第一歩。多様な時代・地域の考古資料を扱う専修生との切磋琢磨でその感性を磨きつつ、各自の研究の深化を目指す。