東洋文化学系では、日本、中国、インド、それぞれを中心とした3つの文化圏を研究対象としています。それぞれの長い歴史の積み重ねによって培われてきた文化の中で、人々がどのように考え、どのようにして文化を形成してきたかを、文献を中心として研究してゆきます。中心となるのは、文学、思想、文化の研究ですが、それぞれの文化の接触や相互影響などの研究も行われています。それぞれの専修で必要とする言語が異なるので、注意してください。
国語学国文学専修
国語学と国文学とを区別せず、双方の研究を融合させることを重んじている。言葉の正確な分析、作品の客観的な読解を通して、それぞれの時代の人々のこころを明らかにすることを目指している。
中国語学中国文学専修
現代中国語と古典詩文の読解力を基礎として、中国語学・中国文学の様々な領域が研究の対象として開かれている。伝統を重んじるとともに、新たな視点、方法も期待される。
中国哲学史専修
近代以前の中国人が、世界や人間について、何をどのように考えていたか、その思索の歩みを研究する。日常の作業は、中国古典(漢文)の厳密な読解が主となる。
インド古典学専修
往来の「インド哲学史」と「サンスクリット語学・文学」を統合した専修。インド古典文化の総合的理解に向け、哲学、文学、語学といった枠組みを越えて、文献実証的方法を基礎とした研究と教育を行っている。
仏教学専修
インド及びチベットの仏教思想史の研究を中心とし、中国仏教の研究も含む。原典読解を研究の基礎に置くので、サンスクリット語とチベット語および漢文の知識は必須。欧米語の習得も望まれる。