西洋文化学系は以下に見る7つの専修から構成され、ギリシア語とラテン語、ロシア語を初めとするスラブ諸語、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語等を深く学ぶことにより、古代から現代に至るヨーロッパおよびアメリカの文学・思想・芸術・社会を研究するところです。明治以来の日本人は飽くことなく西欧文学を摂取することで日本語を変革し、世界の見方を拡げて来ましたが、言語と文学を通じて世界を理解することは、今も人間理解の根柢といえるでしょう。
西洋古典学専修
古代ギリシア・ローマの人々が「よく生きるために」創出したギリシア神話・叙事詩をはじめとする文学諸ジャンル、民主制や共和国の理念など、本専修はこれらの文化的諸相を文献に基づいて研究する。
スラブ語学スラブ文学専修
19世紀・20世紀のロシア文学・言語・思想の研究を軸としつつ、南スラブ、西スラブの中世から現代までの言語・文学をも視野に入れたスラブ学の確立を目指す。
ドイツ語学ドイツ文学専修
ドイツ・オーストリア・スイス等ドイツ語圏の文学について、他の文化領域との関連にも留意しつつ、18世紀から20世紀にかけての時代に重点を置いて教育、研究を行っている。
英語学英米文学専修
中世から現代に至る、あらゆるジャンルの英米文学、及び英語学のほぼすべての領域の教育・研究。作品に対する訓詁・細心精緻の読みと問題意識を重視。
※英語学英米文学専修は、学部段階では英語学英文学専修とアメリカ文学専修に分かれています。
フランス語学フランス文学専修
仏語学、仏文学の全領域にわたってきめ細かい研究指導や留学支援につとめ、フランス語での修士論文の執筆によって実際の研究方法を習得してもらう。研究者の来日講演など、フランス語圏の大学との交流も活発。
イタリア語学イタリア文学専修
イタリア語学・イタリア文学の講座として日本で最初にできた伝統ある専修で、専門的イタリア研究者の養成機関。中世からルネサンス時代を経て、近・現代作家までを、ヨーロッパ文明の文脈の中で読み解く。