地理学専修ウェブサイト 杉江あい

講師

Ai Sugie

e-mail sugie.ai.6v [at] kyoto-u.ac.jp [at]を@に変換してください

  • 専門分野/研究課題/キーワード

専門分野:社会地理学・開発地理学・南アジア地域研究

研究課題:ポストコロニアル国家におけるマイノリティ・多元的経済とオルタナティブな開発・移民が故郷にもたらす思想

キーワード:宗教・カースト・多様な経済・イスラーム主義/復興・移民・難民・可傷性・バングラデシュ・サウディアラビア・陸前高田

  • 現在の研究テーマ・関心

トランスナショナルなイスラーム復興のネットワーク

バングラデシュ農村の工業化と環境問題

陸前高田における復興と場所の再構築

難民の地理

移動と共生

開発とコミュニティ

フィールドワークとハラスメント (live-on.net)

経歴

学歴

平成18年4月 名古屋大学文学部人文学科 入学

平成22年3月 名古屋大学文学部人文学科 卒業

平成22年4月 名古屋大学大学院環境学研究科社会環境学専攻博士課程前期課程 入学 修士号取得(環境学)

平成25年3月 名古屋大学大学院環境学研究科社会環境学専攻博士課程前期課程 修了

平成25年4月 名古屋大学大学院環境学研究科社会環境学専攻博士課程後期課程 進学

平成28年3月 名古屋大学大学院環境学研究科社会環境学専攻博士課程後期課程 修了 博士号取得(地理学)

職歴

平成25年4月 独立行政法人 日本学術振興会 特別研究員DC1(平成28年3月まで)

平成28年4月 独立行政法人 日本学術振興会 特別研究員 PD(平成31年3月まで)

平成28年4月 金城学院大学 人間科学部 多元心理学科 非常勤講師(現在に至る)

平成29年9月 日本福祉大学 子ども発達学部 非常勤講師(平成31年3月まで)

平成31年4月 名古屋大学 高等研究院/名古屋大学大学院環境学研究科 特任助教(令和4年3月まで)

令和4年4月 京都大学 大学院文学研究科・文学部 講師(現在に至る)

賞罰

平成26年3月 日本地理学会賞(若手奨励部門)

平成27年11月 人文地理学会賞(論文部門)

平成31年3月 日本地理学会賞(論文発信部門)

令和5年11月 国際開発学会賞(奨励賞)

令和6年2月 国際宗教研究所賞(奨励賞)

令和6年3月 日本地理学会賞(優秀著作部門)

所属学会

日本地理学会、歴史地理学会、人文地理学会、日本地球惑星科学連合、文化人類学会、日本南アジア学会

主要業績

  • 著書(単著・編著)

杉江あい 2023.『カースト再考―バングラデシュにおけるヒンドゥーとムスリム』名古屋大学出版会.

Kusakabe, N., Sugie, A. and Ohashi, M. 2024. The Rohingya‘s Predicamnt from the Bangladeshi/ Japanese Perspectives. Dhaka: Academic Press and Publishers Library.

  • 著書分担執筆

杉江あい 2017.「村落のリーダー『マタボール』―公益と私益のジレンマ」大橋正明・村山真弓・安達淳哉・日下部尚徳編『バングラデシュを知るための66章第3版』340-345.明石書店.

Sugie, A. 2019. Deconstructing financial inclusion and exclusion in development discourse: case studies of microfinance operations in rural Bangladesh. In Leimgruber, W. and Chang, C. D. eds., Perspectives on geographical marginality Volume 4: Rural areas between regional needs and global challenges. 97-119. Springer.

杉江あい 2019.「難民キャンプに暮らすロヒンギャ」日下部尚徳・石川和雅編著『ロヒンギャ問題とは何か』64-78.明石書店.

杉江あい 2020.「フィールドにおける安全対策とその限界―バングラデシュ調査体験より」澤柿教伸・野中健一・椎野若菜編、『FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ9フィールドワークの安全対策』128-137.古今書院.

Sugie, A. 2021. Reconsidering individualism in rural Bangladesh: ethnography of Hara and subsequent village studies. In Togawa, M and Dasgupta, A. eds., Kinship and family among Muslims in Bengal. 309-338. New Delhi: Manohar.

Sugie, A. 2022. Do ‘Islamic norms’ impede inclusive development of women?: A case study of Islamic education for women in rural Bangladesh. Awaya, T. and Tomozawa, K. eds. Inclusive Development in South Asia. 250-272. Routledge.

杉江あい 2023.「難民と受け入れ地域」 公益社団法人日本地理学会 編『地理学事典』610-611.丸善出版.

杉江あい 2023.「多様な宗教の共生と衝突 多様な宗教の共生と衝突はどのように捉えられるだろうか」横山 智・湖中真哉・由井義通・綾部真雄・森本 泉・三尾裕子編『フィールドから地球を学ぶ-地理授業のための60のエピソード』40-41.古今書院.

  • 学術雑誌論文

杉江あい 2012.バングラデシュにおける「物乞い」研究の意義.名古屋大学地理学教室ワーキングペーパー2012-1: 1-30.

杉江あい 2013.バングラデシュ農村部における「物乞い」の慣行と行動.地理学評論83(2): 115-134.

杉江あい 2014.バングラデシュ農村におけるヒンドゥー社会の変容―タンガイル県B村を事例として.人文地理66(4): 307-329.

Khan, S. and Sugie, A. 2015. Sand mining and its social impacts on local society in rural Bangladesh: a case study of a village in Tangail District. Journal of Urban and Regional Studies on Contemporary India 2(1): 1-11.

Sugie, A. 2016. Persistence and change in occupational groups among Muslims in rural Bangladesh: a case study of Sanaidar jati in Tangail district. International Journal of South Asian Studies 8: 73-102.

杉江あい 2017.ムスリムの被差別集団から見たバングラデシュ農村のコミュニティ―タンガイル県南部の村を事例として.人文地理69(2):191-211.

杉江あい 2018.バングラデシュ村落社会におけるヒンドゥー・ムスリム間関係の変容―ショマージと青年組合の活動に着目して.南アジア研究28:1-27.

杉江あい 2018.バングラデシュにおけるロヒンギャ難民支援の現状と課題.E-journal GEO 13巻1号:312-331.

Sugie, A. 2019. Disembedding Islamic locale: the spread and deepening of Islamic knowledge in rural Bangladesh. Journal of Urban and Regional Studies on Contemporary India 5(2): 1-21.

Sugie, A. 2019. Solidarity economy versus neoliberalism?: Microcredit in rural Bangladesh. Journal of Business and Economics 10(9): 811-824.

杉江あい 2021.ミャンマーにおけるロヒンギャ難民の経験―バングラデシュナヤパラキャンプにおけるインタビューをもとに.広島大学現代インド研究 ―空間と社会11:1-19.

杉江あい 2021.イスラームとムスリムについて教える/学ぶ人のために―ムスリマのフィールドワーカーからの提案.E-journal GEO16(1):102-123.

杉江あい 2022.2021年学界展望 地誌・地域研究.『人文地理』 74(3): 227-234.

  • その他

杉江あい 2008.ドカン経営に関する調査. 名古屋大学環境学研究科編『雨季と断食のカンチャンプール―現代バングラデシュ農村調査報告(名古屋大学環境学研究科社会環境学専攻・魅力ある大学院教育イニシアティブ海外派遣報告書)』201-230.名古屋大学環境学研究科.

杉江あい 2008.バリの調査. 名古屋大学環境学研究科編『雨季と断食のカンチャンプール―現代バングラデシュ農村調査報告(名古屋大学環境学研究科社会環境学専攻・魅力ある大学院教育イニシアティブ海外派遣報告書)』231-240.名古屋大学環境学研究科.

杉江あい・シャキール=カーン 2014.工場建設の裏舞台―バングラデシュ農村からの訴え.遡河17: 42-49.

杉江あい 2017.書評『近現代の空間を読み解く』(ジョン・モリッシー、デヴィッド・ナリー、ウルフ・ストロメイヤー、イヴォンヌ・ウィーラン著、上杉和央監訳、古今書院).歴史地理学59(3):19-23.

杉江あい 2018.バングラデシュのロヒンギャ難民キャンプ―2018年1~2月の現地調査より.笹川平和財団アジア平和構築イニシアティブ.http://peacebuilding.asia/category/bangladesh1/

​杉江あい 2018.バングラデシュ,ロヒンギャ難民が直面する諸問題.ジュマ・ネット通信 No. 54:1-4.

杉江あい 2020.書評『パプアニューギニアの「場所」の物語―動態地誌とフィールドワーク』(熊谷圭知著、九州大学出版会).人文地理72(2):164-165.

杉江あい・野中健一 2020.フィールドの人びとに支えられた安全―バングラデシュ農村における住み込み調査.地理65(9):56-62.

杉江あい 2020.バングラデシュの村における開かれた家族生活―タンガイル県の事例から」日本バングラデシュ協会メール・マガジン75号:5-6.

杉江あい 2021.原忠彦教授の民族誌と現代バングラデシュ社会に見る“政治経済領域と社会文化領域の乖離”.日本バングラデシュ協会メール・マガジン86号:6-7.

  • 主要なプロジェクト(これまで獲得してきた競争的資金 [代表者] )

平成25~27年度 日本学術振興会 科学研究費補助金(特別研究員奨励費:課題番号25・4115)、研究課題:「バングラデシュ農村における「物乞い」の研究」

平成28~30年度 日本学術振興会 科学研究費補助金(特別研究員奨励費:課題番号16J05363)、研究課題:「イスラームのトランスナショナル・ネットワークとバングラデシュ村落社会の変動」

平成30~31年度 クリタ水環境科学振興財団研究助成「バングラデシュロヒンギャ難民キャンプ地帯における水資源問題」

平成31年度~令和2年度 名古屋大学高等研究院共同研究助成「移動と共生―移民と難民をめぐるグローバル・スタディーズ」

令和2年度~令和3年度 名古屋大学高等研究院共同研究助成「フィールドワクにおけるハラスメントの構造的問題の解明と安全対策の確立」

令和2年度~令和6年度 日本学術振興会  科学研究費補助金(若手研究:課題番号:20K13267)「サウディアラビアのバングラデシュ人移民・出稼ぎ者とイスラーム復興のネットワーク」