『研究報告』は、京都大学独文研究室所属の大学院生が中心になって発行している雑誌です。
第37号(2023)
ポルドゥニャク エドワルド
規則ある自由な遊戯―C. M. ヴィーラント『イドリス』における想像力論の理論的展開とイロニーの実践
網谷 優司
『ツァラトゥストラ』試論―フモールによるニヒリズムの克服
第36号(2022)
杉山 東洋
亡き父の現前、死を待つ伯父の社交―シュティフターの『老独身者』あるいは世代形成の文化的実践
藤田 隼風
「額縁」の物語として読む『変身』―フランツ・カフカにおける芸術と女性の問題をめぐって
網谷 優司
<研究ノート>ニーチェのニヒリズム論とフロイトのメランコリー論―概念史からの比較考察
第35号(2021)
土谷 真理子
牧歌と自然詩―ゲスナーとハラーを中心に
ポルドゥニャク エドワルド
醜による美の批判―C. M. ヴィーラント『ビリビンカー王子の物語』における想像力の機能
杉山 東洋
シュティフターの『晩夏』における「市民社会」と「人間社会」―W. H. リールの市民社会論との比較に基づく社会史的試論
網谷 優司
メランコリー論として見る初期フロイトの歩み―「躁的防衛」から「投影性同一視による喪の仕事」へ
山口 知廣
聴く、書く、朗読する―フランツ・カフカの日記と手紙における朗読
林 英哉
顔と声を伝える文学―ナチスの障害者安楽死政策「T4作戦」とティノ・ヘマン『フーゴー』(2005)