『中国思想史研究』
『中国思想史研究』(Journal of History of Chinese Thought)とは、京都大学中国哲学史研究会の学術研究誌である。同会会員による中国思想史に関する研究論文などを収載。
1993年、第3回「蘆北賞」(學術誌部門)を受賞。
※掲載論文の一部は「京都大学学術情報レポジトリKURENAI(紅)」に公開されています。
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『中国思想史研究』既刊号一覧
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◆各号の掲載論文及び執筆者◆
第四十五号(定価1500円)(二〇二四年三月発行)
『發公羊墨守』『箴左氏膏盲』『釋穀梁廢疾』に見える鄭玄の經書解釋(田尻健太)
大慧禪ついての一試論――「寂滅現前」を手がかりとして――【中】(中西久味)
宋代における「酔僧圖」と酔僧形象(王歓)
浙江王門元張冲――その思想と嘉靖三一年活動廣東郷試への關与――(三浦秀一)
第四十四号(定価1500円)(二〇二三年三月発行)
崔靈恩の『三禮義宗』――鄭玄注から南北朝經學へ――(田尻健太)
大覺國師義天の燒身供養――孝を目的とした捨身――(中村慎之介)
『賈誼新書』「德の六理」説とその政治思想上の意義(工藤卓司)
第四十三号(定価2000円)(二〇二二年三月発行)
『抱朴子』における「行」 ―― 外篇行品篇を手掛かりに――(臧魯寧)
北宋繪畫論における「幻」――「幻」の繪畫の由來及びその意味――(王歡)
朱熹の自欺說について――最晚年における『大學章句』『大學或問』の改訂――(中純夫)
「禮教」の滲透・汎化とその展開――中國を中心とする近世東アジアの事例から――(伊東貴之)
鄭注禮記補疏(曲禮・檀弓)(喬秀岩)段玉裁『古文尚書撰異』序譯注(二)(田尻健太・古勝隆一)
第四十二号(定価1500円)
『抱朴子』の隠逸觀 ―― 「出處同歸」をめぐって――(臧魯寧)
釋亡名――中國南北朝末期(六世紀)の知識人(西脇常記)
ある三教融合の樣相――『北斗本命延生經』玄元眞人註試論――(三浦國雄)
段玉裁『古文尚書撰異』序譯注(一)(田尻健太・古勝隆一)
內山俊彥先生の思い出(末永高康)
內山俊彥名譽教授著作目錄續(一九九六年十二月以降)
第四十一号(定価1500円)
『尚書大傳』と『尚書』經文(伊藤裕水)『抱朴子』外篇の形神觀念――人物鑑識論との關わりを中心に――(臧魯寧)
北宋蜀學の孟子觀(陳佑眞)大慧禪における悟境についての一試論(前)――「寂滅現前」を手がかりとして――(中西久味)
隋朝における牛弘の位置(池田恭哉)
繪畫修養論――「氣韻生知」から「氣韻學知」へ(王俊鈞)
義疏學の轉換――『五經正義』における「今不所取」の考察(王孫涵之)
朱熹における四書注釋の「説明」實踐知の所在(市來津由彦)
王弼の終始論(趙ウニル)繪畫理論における「邪甜俗賴」とその周邊について(王俊鈞)
敖繼公『儀禮集説』と朱子『儀禮經傳通解』-その繼承と修正(廖明飛)
豐穰な知の世界-退溪學成立前夜の朱子學をめぐって(3)-(川原秀城)
『顏氏家訓』における學問と保身(田中一輝)
題記を有つ麴氏高昌國時代の二つの佛經斷片(西脇常記)
豐穰な知の世界-退溪學成立前夜の朱子學をめぐって(2)-(川原秀城)
胡宏と朱子―兩者の相異の根源としての經書理解(福谷彬)
敖繼公『儀禮集説』における鄭玄注の引用と解釋(廖明飛)
劉師培の義例觀と劉氏家學―繼承から發展へ(田訪)
豐穰な知の世界-退溪學成立前夜の朱子學をめぐって(1)-(川原秀城)
擲錢法に對する桃源瑞仙の講抄(近藤浩之)
王弼の聖人論(趙ウニル)
顔之推における『顔子家訓』と『冤魂志』(池田恭哉)
「形」についての再考(宇佐美文理)
劉師培における『左傳』の義例觀(田訪)
『性自命出』の性情論(鄭宰相)天の時、地の利を推す兵法―兵陰陽の占術理論―(武田時昌)
『孟子』と『五行』(末永高康)
『春秋穀梁傳』の敬について(木村亮太)
小學と書(宇佐美文理)
魏晉の明堂改制論と王肅の五帝説(南澤良彦)
傳・訣・經―上清經の形式についての略論(金志玹)「溥天之下、莫非王土」攷―隱逸と節義―(池田恭哉)
『劉子』における理想的人格(龜田勝見)
血字經の淵源と意義(村田みお)
初唐におけるモジュール的思考について―類書・正義そして楷書―(木島史雄)
道信と天台止觀(古勝亮)
『周易集解』所引の鄭玄易注について(仲畑信)
佛教と道教の間―禪籍に見える用例から―(坂内榮夫)
朱子の「心」(孫路易)
王棟の致良知否定論―致良知説の尖鋭化―(中純夫)
明萬暦版リッチ編・畢懋康演・余永寧刊刻の『乾坤體義』について(馮錦榮)
劉師培の『國學發微』について―中國における「國學」成立の一側面―(末岡宏)
池田秀三教授著作目録
『管子』の心術と内業再探(金東鎭)
『道教義樞』序文に見える「王家八竝」をめぐって―道教教理學と三論學派の論法―(麥谷邦夫)
『春秋左傳讀』に於ける章太炎の思考法と左傳觀(田訪)
五星會聚説の數理的考察(下)―秦漢における天文暦術の一側面(武田時昌)
春秋災異説の展開における災異事例の選擇と變貌(木村亮太)
近代中國禮學研究の苦境と突破(彭林・池田恭哉[譯])
黄侃<禮學略説>詳注稿(三)(池田秀三)
五星會聚説の數理的考察(上)―秦漢における天文暦術の一側面(武田時昌)
模倣の價値(宇佐美文理)
顏之推の學問における家と國家(池田恭哉)
『二入四行論』雜録第一の話者(古勝亮)
元嘉暦と戊寅暦とにおける定朔平朔論議(南澤良彦)
劉炫の『孝經』聖治章講義(古勝隆一)
朱子學的君主論―主宰としての心―(田中秀樹)
道家新メンバーについての考察―兼ねて『易』繫辭傳は道家の著作に非ざるを論ず―(周桂鈿 著・石立善譯)
「黄庭内景經序」小考―その成立と性格について―(金志玹)
佛教圖像と山水畫―盧山慧遠「佛影銘」と宗炳「畫山水序」をめぐって―(村田みお)
『祕書監致仕呂府君墓誌銘并序』をめぐって(坂内榮夫)
黄侃〈禮學略説〉詳注稿(二)(池田秀三)
父湯淺廉孫の思ひ出(石川澄代)
宗鑑撰『釋門正統』について(西脇常記)
婦人病の醫學思想(武田時昌)
『晦庵先生語録大綱領』攷―附録朱子・范如圭・程端蒙・李方子の佚文―(石立善)
研究ノート・黄帝研究―漢代思想史研究分野を中心に(伊藤円)
黄侃〈禮學略説〉詳注稿(一)(池田秀三)
点・線・面―六十述学(周桂鈿著・伊藤円訳)
物化小考(末永高康)荀子の吊実論―単吊と兼吊の問題を中心に―(鄭宰相)
皇帝の権威と儒家―孔子の位置づけをめぐって―(永渕正是)
劉劭『都官考課』とその批判をめぐって(東川祥丈)
『論衡』と『史通』(福島正)
王陽明の「良知の再検討」(孫路易)
『論衡』の縁よりして日本の縁に及ぶ(周桂鈿著・池田秀三訳)
弔湯浅幸孫先生文(池田秀三)
湯浅幸孫吊誉教授著作目録続
歴史伝承に対する王充の事実認識の諸問題(山花哉夫)
『論衡』における河図・洛書について(山口円)
「雑家類小考」(宇佐美文理)
劉宗周の「学言」について―慎独説から誠意説へ―(中純夫)
何休の考えた歴史(内山俊彦)
初期養生説と早期医学―内因論の系譜―(白杉悦雄)
「定命論」考(亀田勝見)
法琳の三教論によせて(中西久味)
読書箚記三題(吉川忠夫)
前漢期法政に見える法律観についての一考察(東川祥丈)
貙劉考(村田浩)
中国思想研究者のためのインターネット資源簡介(麥谷邦夫)
王充の著述意識(山花哉夫)
『周易集解』所引の王弼易注について(仲畑信)
宋代(九六○~一二七九)における仏教史書(西脇常記)
王蘋の生涯と師承(小笠智章)
輯佚の難と校讐の難(池田秀三)
文明に至るための権道―梁啓超における宗教と専制―(李惠京)
康有為の「気」の再検討(孫路易)
伝達者としての欧陽修―減少に赴く思考―(藤井京美)
心と矩―顧憲成における朱子学と陽明学―(中純夫)
明末清初における黄百家の生涯と著作(馮錦栄)
王充の歴史意識について(内山俊彦)
性善説再考―『孟子』尽心下第二十四章をてがかりに―(末永高康)
雁の四徳について(小林清市)
搊益の道、持満の道―前漢における易の台頭―(武田時昌)
『漢書』郊祀志の「泰一」の祭祀について(村田浩)
王粛の災異思想(南澤良彦)王弼『論語釈疑』について(仲畑信)
「大晋龍興皇帝三臨辟雍皇太子又再莅之盛徳隆煕之頌」にみる晋初の礼学とその実践(木島史雄)
山水画と風景詩(宇佐美文理)
『神仙伝』再検討のために―諸本における仙伝の配列から見て―(亀田勝見)
『大道論』攷―唐代道教と洪州禅―(坂内栄夫)
程伊川の思想における〈養気〉をめぐって(小笠智章)
『救荒本草』考(白杉悦雄)
銭緒山の思想について―王龍渓・羅念庵を通じて―(呉震)
顧炎武―礼への復帰―(李惠京)
梁啓超にとってのルネサンス(末岡宏)
内山俊彦教授著作目録
『史通』と『資冶通鑑』(福島正)
董仲舒春秋災異説の再検討(末永高康)
清末の礼学について―劉師培「逸礼考」をめぐって―(末岡宏)
成玄英と三論教学についての一試論(中西久味)
『淮南子』の類(村田浩)
葛洪における運命の問題(亀田勝見)
読風俗通義皇覇篇札記(池田秀三)
魏晋における太極論の展開(仲畑信)
程伊川の”気”をめぐって(小笠智章)
無善無悪論について―陽明学を中心に―(呉震)
一陰一陽と三陰三陽―象数易と『黄帝内経』の陰陽説―(白杉悦雄)
董仲舒陰陽刑徳説について(末永高康)
『管子』における「管仲」の候気の世界(久富木成大)
宋代における『史通』(西脇常記)
『淮南子』と災異説(村田浩)
楊泉とその思想(内山俊彦)
招魂をめぐる礼俗と礼学(木島史雄)
「致知格物」論の構図(柳田裕延)
重澤俊郎博士著作目録
『斉民要術』にみる醸造の呪術(小林清市)
明末における易学の展開―黄道周の『易象正』をめぐって―(馮錦榮)
戴震と西洋暦算学(川原秀城)
漢代の淮南学―劉向と許慎―(池田秀三)
干宝易注の特徴(仲畑信)
劉師培の春秋学(末岡宏)
『易緯乾元序制記』所載の易緯佚文について(武田時昌)
王粛の政治思想―「感生帝説」批判の背景―(南澤良彦)
方以智の思想―方氏象数学への思索―(馮錦榮)
陸疏の素描(小林清市)
欧陽脩の学問と芸術論(宇佐美文理)
『正蒙』太和篇の一条について―「気」の認識形態―(木下鉄矢)
列子與漢魏晋思想(荘萬壽)
『千唐誌齊藏誌』に見える唐代の二三の習俗について(西脇常記)
邵雍と張載の思想における〈神〉の意義(小笠智章)
養老律令考辨二則(湯浅幸孫)
漢代思想はいかに研究されてきたか(日原利國)
『鍾呂伝道集』と内丹思想(坂内栄夫)
朱子の工夫論について―未発已発の問題をめぐって―(中純夫)
故日原利國教授略歴・著作目録
古典の役割(重沢俊郎)
五藏の五行配当について―五行説研究その一―(林克)
『九章算術』の構成と数理(武田時昌)
もう一つの易筮法(川原秀城)
六天説の背景(呉二煥)
邵晉涵の歴史学―餘姚邵氏の歴史学その一―(福島正)
第四号―湯浅幸孫教授退官記念論集―(定価平装3000円精装5000円)
地券徴存考釋(湯浅幸孫)
中国古代詩の修辞と形式―「詩経」の興と畳詠について―(久富木成大)
後漢・四分暦の世界―蔡の律暦思想―(川原秀城)
六朝齊梁の「神上滅論」覺え書―佛性説との交流より―(中西久味)
『史通』疑古篇論考―述者の意識―(福島正)
『陸文學自傳』考(西脇常記)
「打乖」考(三浦国雄)
張載の思想について―「大」と「聖」―(木下鉄矢)
清初の漢人とその処世―詩を以て史を証す―(山口久和)
訓詁の虚と実(池田秀三)
湯浅幸孫教授論著目録
第三号(定価1000円)
「潜夫論」に引く〈魯詩〉について(湯浅幸孫)
『潜夫論』版本小考―特に元大徳本について―(池田秀三)
呂留良と張倬投書案(山口久和)
段玉裁の思考様式(木下鉄矢)
第二号(再版定価2000円)
思想家としての王廷相―張載と王廷相―(湯浅幸孫)
中唐の思想―権徳輿とその周辺―(西脇常記)
宗炳「明仏論」について―その神上滅論形成の一側面―(中西久味)
序に代えて(湯浅幸孫)
王船山研究其の一―存在論を中心として―(山口久和)
古音学の歴史―学的認識の形成及び深化の過程―(木下鉄矢)
三統暦の世界―経学成立の一側面―(川原秀城)