7月20日(土)午後2時から京都大学文学部校舎第4講義室で開催されたキリル・ポストウチェンコ博士(独・ビーレフェルト大学)の公開講義「彷徨えるユダヤ人から根なしのコスモポリタンへ」は、文化記号論の二項対立式のアシンメトリカル性から説き起こして、「彷徨えるユダヤ人」の表象が生産・再生産されていった過程を論じた、とても刺激的なものでした。約20名の聴講者とのディスカッションも、講義で用いられた理論の整合性や、具体的な情報に関する応答などを巡り、とても活発なものとなりました。ポストゥチェンコ先生、コーディネーターの八木君人先生、参加者の皆さん、どうもありがとうございました。