現代史学専修 2011年度講義題目

現代史学専修記録講義題目前年 / 次年

※本ページは、本専修の講義内容の概要を示すことを目的に制作されている。このため最新の状況を正確に反映しているとは限らない。「講義題目」「KULASIS」および各種掲示を必ず確認のこと。

基礎現代文化学系共通科目(学部) – 専門I(講読・関連語学・基礎演習II),専門II(講義)

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系共通科目のうち、現代史学専修の単位表の専門Iおよび専門IIの必修科目または選択必修科目のみを掲げる。他の自由選択科目については「学生便覧」を参照のこと。

種別 担当教官 題目 曜時限
講義 永井 和 日本近現代史概説 金2

開国からサンフランシスコ講和・日米安全保障条約締結までの日本の近現代史を概観する。日本の近現代史を、内部にとじたものとしてではなく、常にそれが世界史の一部であることを念頭において、考察する。

基礎演習II 永井 和
小野澤 透
ニ十世紀学・現代史学研究入門 火2

二十世紀学と現代史学研究に関連するテクストを輪読し、現代社会の文化、歴史に関する主要な問題につき理解を深め、あわせて基礎的な研究の方法を学ぶ。

講読I 伊勢田 哲治 英書講読 前期木2

この授業ではApplebyら三人の歴史家による『歴史について真理を語ること』(1995)というテキストを輪読することで、英語読解力を身につけていくことを目指す。

講読I 溝上 宏美 英書講読 後期木2

バルカン史を専門とする歴史家が、英仏を中心とする西欧史からの見方とは異なる独自の視点で20世紀ヨーロッパ史を描いた Mark Mazower の Dark Continent: Europe’s Twentieth Century を精読する。学術的に書かれた英語文献読解に必要な基礎力をつけることを目的とする。

講読II 南川 高志
園屋 心和
独書講読 月4

ドイツ語で書かれたヨーロッパ史に関する研究論文を読みながら、ドイツ語の向上を目指すとともに、関連する歴史の知識を獲得することを目的とする。精読を通じて、ドイツ語圏の学者、論者の思考法、表現法について理解を深めることをまずは目指したい。

講読III 田中 祐理子 仏書講読 火3

フランス語で書かれた論文を精読する。文法的事項を確認しつつ、フランス語の文章を丁寧に読み解く訓練を授業の主眼とする。訳語の選択に関しても細かく議論し、これを通じて研究上の鍵概念についても学んでいく。

講読IV 伊藤 順二 露書講読 水1

ロシア語文献の講読を通じて、ロシア語の一般的読解力を向上させ、同時に19世紀前半頃のロシア語の文体にも習熟させる。

講読V 小野寺 史郎 中国語講読 火2

近現代中国の歴史・社会に関する中国語の新聞や雑誌、インターネット上の論説・論文などをテキストとして講読する。中国語の読解能力を養うとともに、現在の中国における質の高い議論を取り上げ、その内容を検討する。

講読VI 天野 恵 イタリア史概説講読 水4

文学作品ではなく歴史書を講読することにより、イタリア文化研究をめざす学生に要求する知識を提供しながら、様々な専門分野の学術論文をはじめとする知識人向けに書かれたイタリア語文献を読解・理解する能力を育成する。

関連語学 長谷川 信弥 スペイン語中級 火5

スペイン語の初級文法を終えた学生を対象とし、比較的容易なスペイン語のテキストを講読する。新聞記事や小説など様々な種類の文章を読み、読解力の向上を目指す。

関連語学 金 文京 朝鮮語中級 水5

初級修了者を対象として、中級程度の文法の習得、会話、読解能力の養成を目的とする。具体的には新聞が読め、日常の会話が出来る程度を目指したい。また韓国朝鮮に関する研究を志す者に対しては、その分野の専門論文が読めるよう関連する知識を教授する。

  • 履修上の注意

2008年度(平成20年度)以前現代史学専修分属者
1.現代史学専修の学生は,講義4単位,基礎演習II4単位のほか,語学の単位として,講読I~VIと関連語学2科目のなかから,8または6単位を修得することを卒業必須要件とする。なお,基礎演習IIの重複履修は認めない。
2.今年度開講の講読と関連語学で必修単位として認められるのは上記の表にある科目のみである。なお,講読IVは3回生以上でなければ受講できないが,他の講読および関連語学は2回生から受講可。
3.基礎演習IIを2年次に履修しなかった者は,下に掲げる現代史学演習IIの任意の科目で読みかえることができる。

2009年度(平成21年度)以降現代史学専修分属者
1.現代史学専修の学生は,講義4単位,基礎演習II4単位, 基礎現代文化学英書講読4単位のほか,語学の単位として,講読II~VIと関連語学2科目のなかから,2単位を修得することを卒業必須要件とする。なお,基礎演習IIの重複履修は認めない。
2.今年度開講の講読と関連語学で必修単位として認められるのは上記の表にある科目のみである。なお,講読IVは3回生以上でなければ受講できないが,他の講読および関連語学は2回生から受講可。
3.基礎演習IIを2年次に履修しなかった者は,下に掲げる現代史学演習IIの任意の科目で読みかえることができる。

現代史学専修専門科目 – 専門III:特殊講義(学部・大学院共通)

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種別 担当教官 題目 曜時限
特殊講義 森 時彦 近代における長江流域の社会変容 金2

長江流域社会は、180万平方キロにおよぶ広大な地域を占め、宋代以来中華世界の中枢的役割を果たしてきた。アヘン戦争以降における近代化の過程に於いても、その重要性に変わりはない。本講では、イギリス産業革命の波が東アジアに到達して以降、上海をはじめとする長江流域社会がどのようにこの波を受け止め、いかなる変容を遂げたかという問題を、おもに綿紡績業に注目しながら解明する。

特殊講義 高木 博志 近代古都論 水2

帝都東京に対して、古都として「歴史」「伝統」を体現する奈良・京都の歩みを、近代天皇制との関わりにおいて考察する。明治維新期から1945年の敗戦までを見通したい。

特殊講義 渡辺 和行 戦争の30年から繁栄の30年のフランス現代史(1914-1973)

前期はフランス人民戦線の歴史を「反ファシズム・反恐慌・文化革命」の取りアーでとして講述し、後期はレジスタンスの英雄にして第5共和政初代大統領となったドゴールを通して、1900-1970年のフランス社会を講述する。前期は特に、文化革命としての人民戦線史をスポーツ・旅行・文化の3領域で解説するところに特色があり、後期は、第2次世界大戦から1970年までのフランス史をドゴールを軸に解説するところに特色がある。講義を通して、戦争の30年(1914-1944)から繁栄の30年(1944-1973)に、世界が直面した課題を理解することが可能となり、日本やアメリカとの比較史的な知見も深まるだろう。

特殊講義 高橋 秀寿 記念碑の歴史的変遷と戦後国民の形成――日独比較 前期木5

ドイツでは様々な記念碑が作りだされ、時代とともに変化してきた。子の講義では、記念碑の形成と変遷を歴史的に分析し、日本の記念碑の形成と変遷と比較することによって、日独の国民の形成の相違を明らかにし、歴史的記憶と国民形成が密接に関係した二つの事象であることの理解を深めて行く。

特殊講義 渡邊 啓貴 ヨーロッパ近代史―欧州統合の歴史と意味 前期集中

ヨーロッパ統合の歴史を近代国民国家発展の当然の帰結という観点から捉えていく。市民革命と産業革命というふたつの革命を軸に発展してきたヨーロッパ国民国家は、第二次大戦後の復興を統合という過程を通して達成していったが、70年代以後「ユーロ・ペシミズム」と呼ばれたポスト産業社会のジレンマに遭遇した。そこで欧州諸国はさらなる域内統合市場を目指すことによってそこからの脱出を図り、その後の通貨統合の実現を経て、今日では政治統合、共通防衛政策を目指すまでに至っている。統合とは、いわば危機脱出のための「国境を越えたリストラ」として、ヨーロッパ国民国家関係の再編成を意味したのである。本講義では「国民国家」の変容について論じつつ、ヨーロッパ統合の発展について考えることを目的とする。

特殊講義 伊藤 順二 アルメニア人強制移住とその周辺 木2

第一次大戦期のオスマン帝国によるアルメニア人強制移住と虐殺について多角的な視点から講義をおこなう。

「チンギスハンは数百万の女と子供を意図的に、あっさりと死へ至らしめた。歴史上、彼は諸国家の偉大な建設者である。惰弱な西ヨーロッパの文明が私について何と言おうと気にすることはない。〔……〕結局のところ、今日誰がアルメニア人の殲滅について語っているというのか?」

アルメニア人虐殺関係の書物のエピグラフとして定番のこの一節は、ヒトラーが独ソ不可侵条約締結前日に行ったとされる演説の一部である。彼はドイツ人を「野蛮な遊牧民族」と見られていたチンギスハンに重ね合わせている。独逸人やロシア人が自己イメージに重ねる「(高貴な)野蛮人」像の一部は、白色人種すなわち「コーカソイド」の起源の地とされたコーカサス=カフカスに端を発している。ただしアルメニア人やグルジア人は平地の「惰弱な」あるいは狡猾な悪徳商人あるいは農民として表象されることも多い。本講義では、アルメニア人に対する歴史的な他者イメージの変遷を主軸に、第一次大戦前後を通観したい。

特殊講義 佐藤 卓己 メディア文化論 前期木1

メディア論を中心に、現代社会の成り立ちを世界システムとの関連で考察する。とくに「メディア論とはメディア史である」との立場から、歴史社会学的な視点を重視する。具体的には以下3つの「通説」あるいは「常識」の批判的検討を中心に考察し、メディア論的思考の理解を深める。

  • (1)「メディアは人々のコミュニケーションを豊かにする」
    • マス・コミュニケーション研究が戦時動員体制という20世紀パラダイムにおいて構築されてきた経緯を検討する。
  • (2)「世論を重視する政治が、正しい民主主義である」
    • 都市基盤の上に成立した大衆社会における「輿論の世論化」を検討し、「世論の輿論化」の可能性を探る。
  • (3)「日本のメディアは特殊である」
    • 現代日本のメディア環境を、世界システムの同時代性の中で比較検討し、現代社会への批判的視座の獲得を目指す。
特殊講義 原田 敬一 日本近代政治史研究の再検討 金2

日本近代政治史研究は混迷の中にある。政局史分析と構造分析という二極に分かれ、前者の興隆と後者の低調という状況である。本講義は「社会的政治史」(宮地正人)の視角を重視し、研究の現状と資料の再読み込みを通じて、方向性を考えていく。

特殊講義 北村 昌史 ブルーノ・タウトとその時代 木4

1920年代のベルリンでは、広範な社会層のための住宅建設が大々的に行われ、13万世帯に新たな住居を提供するまでに及んだ。多くの建築家がこの新たな住宅(当時ジードルンクと呼ばれた)建築に関与したが、中でも中心的な役割を果たしたのが、1万2千住居を設計したブルーノ・タウト(1880~1938年)である。授業では、ブルーノ・タウトによるジードルンクについて多面的に論じたい。その際、文献・資料による情報のみならず、担当者の現地調査による知見も交えて話も進める。距離的な問題のため西洋史研究は、現地調査の情報を取り込むことはなかなか難しいが、授業では両者の架橋を試みたい。タウトの建築や思想を理解するために、同時代の建築の動向や日本における彼の活動についても触れることになるだろう。

特殊講義 八尾師 誠 イラン近現代史とイラン・ザミーンをめぐる諸問題 前期集中

普通、王朝としてはアケメネス朝時代ころから筆を起こし、現代までを通時的に叙述する一般的なイラン史においては、その一貫した担い手としての「イラン民族」を想定し、彼らが創り上げてきた「イラン文化」なるものの歴史的連続性と一貫性が強調される。

こうした国民史的発想が、どのように成立し、どのような役割を担わされてきたのか、そして、それが内包する問題とは何か、といったことを、より広い地域概念としてのイラン・ザミーンの観点から考える。

特殊講義 喜多 千草 「人間とコンピュータとの共生」を考える 木3

この講義では、コンピューティング史において、システムと人間の関係がどのようにとらえられてきたのかについて考察する。歴史的には、人間はまず人間機械混成系(man-machine system)の一部の要素(human factor)とみなされ、やがて人間による処理への介入(human intervention)の研究を経て、「人間とコンピュータとの共生」概念が提示された後、現在のように、人間はシステムのユザとみなされるようになっていった。そうした黎明期の概念の変遷を踏まえて、人間とコンピュータの関わりについて考える学問領域(Human Computer Interaction, HCI)の成立と発展の歴史について、当該分野における重要基本文献などを通じて検討する。

  • 履修上の注意

現代史学専修の学生は,現代史学特殊講義の中から8単位以上を履修しなければいけない。今年度開講の特殊講義は上記の科目である。

現代史学専修専門科目 – 専門III:学部演習

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種別 担当教官 題目 曜時限
卒論演習 永井 和
小野澤 透
卒業論文作成に向けて (4回生必修) 金4

4年間の大学生活の総決算となる卒業論文の作成を目的に演習をおこなう。受講生は自分が選んだ卒業論文のテーマに即して、研究の目的と問題関心、研究文献と関連資料についての調査結果、先行研究の読破とそれにもとづいた問題点の整理作業、自己の研究の到達点等について授業で報告し、指導教官からアドバイスを受ける。報告は、前期に1回、後期に1回、あわせて2回おこなう。卒業論文を提出する予定の4回生以上の学生は、必ず受講しなければならない。

演習I 永井 和
小野澤 透
現代史学演習I:現代史の諸問題 火3

実際に研究文献や史料を読むことによって、現代史学の研究方法を身につける。前期ではすぐれた歴史家の著作を読み込み、大きなパースペクティブで歴史をみるとはどういうことかを学ぶ。後期では現代史学研究の基礎となる史料の読解と分析の方法を学ぶ。

演習II 石川 禎浩 中国現代史演習 月2

中国現代史に関する文献(楊奎松「毛沢東与蒋介石的比較研究」など)を精読する。文章に述べられた事柄、出典を細かく調べながら読むことによって、中国現代史についての理解を深める。

演習II 水野 直樹 朝鮮近現代史関係資料の講読 水2

朝鮮金現代史を学ぶために必要な資料講読の方法を身につけるとともに、資料の探索・調査・収集のための情報・ツールなど(m黒狂い、インターネットリソース)を解説する。

演習II 永井 和 倉富勇三郎日記を読む 火5

くずし字で書かれた近現代の文書を読む訓練をおこなう。具体的には、国立国会図書館所蔵の倉富勇三郎日記を解読し、その翻刻テキストを作成しながら。手書き文書の史料に慣れる。解読、翻刻にはデジタル化時代の文献・史料研究ツールであるSMART-GSの協働翻刻システムを使用するので、ITツールを使った史料の操作の方法も学ぶ。

演習II 杉本 淑彦 マンガ・アニメ学入門 前期水3

マンガおよびアニメに関する内外の研究文献を輪読する。マンガ学およびアニメ学の諸テーマを幅広く学び、さらに、その方法論に通暁することをめざす。

演習II 杉本 淑彦 観光文化学入門 後期水3

現代文化としての観光に関する内外の研究文献を輪読する。観光文化学の諸テーマを幅広く学び、さらに、その方法論に通暁することを目指す。

演習II 福間 良明 「戦争の記憶」のメディア学 前期木5

戦後日本のメディアにおける「戦争の語り」を検証しながら、戦後の戦争観の変容プロセスやその社会的背景について考察する。授業では、研究紹介や戦後思想を適宜扱うほか、映像メディア(映画・ドキュメンタリー等)の分析・批評に重点を置く。

演習II 福間 良明 「戦争」の社会学~社会の編成/体験の語り/大衆文化 後期木3

戦争(開戦/終戦、動員/復員)によって、社会や文化のありようはいかに変容したのか、また、戦争体験をめぐる議論は、戦時と戦後において、いかに変化したのか。それらの問題に関し、歴史社会学やメディア研究の面から考察していく。

演習では、研究紹介や戦後思想を適宜扱い他、マンガ、ツーリズム、記念碑、文学、ジャーナリズムト等の分析・批評にも重点を置く。

演習II 山登 義明 映像メディア論A 前期
木金3,4

映像メディアの手法というものをドキュメンタリー番組制作の視点からとらえる。本演習では、企画・取材・編集・発表を実際に体験しながら番組を一本作り上げ、それを通して映像の構造や意味を考察する。

演習II 山登 義明 映像メディア論B 前期集中

映像は現代の暮らしに大きな影響を与えている。作為であれ不作為であれ映像は操作されて視聴者に届けられる。ドキュメンタリーの過去の作品10余本を取り上げて、作り手の意図、視点を読み解いていく。

演習II 吉村 和真 現代日本のマンガ環境について考える
 ―マンガ雑誌を手掛かりに―
後期金2

現代日本に居住する私たちの身の回りには、ひとりでは到底網羅できないほど、多種多様なマンガの雑誌・単行本があふれている。ニ十世紀、とりわけ戦後の日本社会を考察する上で、マンガは避けて通れない視覚表現・メディアであると言えよう。

本講義では、そうしたマンガ環境の一側面を具体的に考察するために、マンガ雑誌を資料として演習を行う。掲載された作品・作家論はもとより、そのメディア的特徴、各誌の出版戦略、マンガ誌の文化的意義、「マンガ読者」という共同体のありようなど、複眼的な考察を行い、「マンガの現在」を体系的に把握することをねらいとする。

形式は、受講者による発表が基本。これに受講者全体でのディスカッション、担当者のコメントを加える。

演習II 山口 誠 観光社会学 ~観光の社会的意味を通時分析する~ 後期木4

近代社会における観光は、労働と対置される余暇の一ジャンルにとどまらず、さまざまな社会的過程が交錯する場(アリーナ)として捉える事ができる。観光によって地理や他者のイメージが構築され、観光者のアイデンティティが再編され、そして受け入れ側の「文化」や「伝統」が「発見」されるなど、観光をめぐる社会学のテーマは枚挙にいとまない。

これまで日本における観光研究では、関連産業の振興を図る経済学的アプローチと、観光者の動機をめぐる社会心理学アプローチが主流であった。これらの成果を視野に入れつつ、この演習では「観光の社会学的意味」に着目して、社会学のアプローチから近代日本社会における観光を考えてみたい。

この演習の担当者は、20世紀の日本人の海外旅行を、おもに観光ガイドブックや紀行書籍の変遷から通時分析するメディア研究を専門としているが、日本人の国内観光や諸外国の観光の歴史など、さまざまな興味関心を持つ受講生の参加を期待する。

演習II Dick Stegewerns 英語コミュニケーション演習:
 外国の日本人観および日本の自画像・対外観
前期金2

近現代の日本の自画像と対外観、そして外国の近現代日本観を、本・映画・漫画・CMというメディアを通じて分析する。英語での講義・輪読・発表・議論とレポートによって、総合的英語力を向上させる。

演習II Dick Stegewerns 戦争映画の系譜 前期集中

戦争映画というジャンルを分析する。特に戦後から現在に至る日本の戦争映画に集中する。おもに英語での戦争映画を踏まえて、アメリカ・ヨーロッパ・アジアの戦争映画および戦時中日本が制作したプロパガンダ映画を比較しながら、日本の戦争映画の系譜と特徴を探っていく。できれば、戦争文学・漫画・アニメとの比較も行う。

  • 履修上の注意

2003年度(平成15年度)以前に入学した現代史学・現代文化論専修分属者
上記の演習のうち卒業論文演習4単位,現代史学演習I4単位の取得を卒業必須要件とする。

2004年度(平成16年度)以降現代史学専修分属者
上記の演習のうち卒業論文演習4単位,現代史学演習I4単位,現代史学演習Ⅱ4単位の取得を卒業必須要件とする。

学部共通科目 – 系ゼミナール

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種別 担当教官 題目 曜時限
ゼミナール 井上 治
川嵜 陽
佐藤 夏樹
溝上 宏美
網谷 裕一
現代文化学への招待(基礎現代文化学系ゼミナールI) 前期木5

現代文化学専攻の博士課程を修了した若手研究者が、現代文化学系を志す後輩たちに、自分たちの最新の研究成果をふまえつつ、現代文化学系の学問についてわかりやすく講義する。

  • 1週目:オリエンテーション
  • 1-3週目:近代日本における芸道思想の展開(井上)
  • 4-6週目:植民地朝鮮と戦争動員(川嵜)
  • 7-9週目:ラティーノアイデンティティの形成(佐藤)
  • 10-12週目:イングランドの女性は移民をどうとらえたか?―多文化化するイギリスと自国像の変容(溝上)
  • 13-15週目:理性と進化(網谷)
ゼミナール 杉本 舞
中尾 央
鹿 雪瑩
冨永 望
小野 容照
現代文化学への招待(基礎現代文化学系ゼミナールII) 後期木5

現代文化学専攻の博士課程を修了した若手研究者が、現代文化学系を志す後輩たちに、自分たちの最新の研究成果をふまえつつ、現代文化学系の学問についてわかりやすく講義する。

  • 1週目:オリエンテーション
  • 1-3週目:「世界最初のコンピュータ」とは?―コンピューティング史入門(杉本)
  • 4-6週目:規範と刑罰の進化について(中尾)
  • 7-9週目:1960年代の日中関係―日中LT・MT貿易を中心に(鹿)
  • 10-12週目:イギリスから見た戦後天皇制(冨永)
  • 13-15週目:「野球」を通して考える朝鮮半島の近代(小野)

現代史学専修専門科目 – 大学院演習

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種別 担当教官 題目 曜時限
演習 永井 和
杉本 淑彦
小野澤 透
大学院演習
(現代史学および二十世紀学専修の大学院生必修)
金5

修士論文および博士論文作成に向けて,(1)テーマの設定、(2)先行研究の評価、(3)議論構築、(4)文献調査、(5)聞き取り調査などについて、受講生に個別指導すると同時に、集団ディスカッションを通じて、現代史に関わる多様な研究テーマに対する学知を深める

博士論文
指導
永井 和 博士論文指導 水3

学位論文の作成を目指す博士課程の大学院生に対し論文指導をおこなう。