◆講義◆
池田秀三(教授) 中国哲学史講義
◆特殊講義◆
池田秀三(教授) 礼学史(西漢)
漢代における礼学の諸問題を理念と制度の両面より考察する。本年度は、「王制」と『周礼』の比較、武帝期の祭祀、公羊学の礼観念、『礼記』の成立、元・成帝期の宗廟・郊祀の改革、劉向の礼学、王莽期の礼制等を取り上げる予定。
武田時昌(人文科学研究所教授) 老子と易の自然哲学とその展開
自然界を定式的に把握し、社会のあり方、人間の生き方を分析的に考察しようとする中国の自然哲学は中国的類推思考に富み、また多様な展開を見せたが、その理論的基盤となったのは老子と易である。本講では、漢から明清に至るまでの主要な哲学者の言説を取り上げ、老子や易が果たした役割を明らかにしながら自然哲学の流れと思想的特色を探る。
宇佐美文理(人文科学研究所助教授) 中国藝術理論史研究
中国の代表的な絵画理論の著作をとりあげて、同時代の思想や文学理論との関係にも目を配りながら、読み解いていく。今年度は、北宋郭煕の山水画理論書『林泉高致』からはじめる予定。
周桂鈿(客員教授・後期開講) 秦漢思想研究
秦漢時代的社会思想与先秦不同、有其特殊性。秦漢建立中央集権制度的大国家、帯政治色彩的思想也要求統一、于是有独尊儒術。在儒家独尊的状況下、諸子思想受到一定程度的制約、而天文学・医学及陰陽五行学説等得到較大程度的発展。秦漢時代思想家対于先秦思想進行総結、独尊儒術、将諸子中優秀思想都融入儒学、豊富了儒学、使儒学成為中華民族伝統精神的主幹、従此奠定了中華民族魂。
末永高康(講師・集中) 出土文字資料と中国古代思想史
前世紀後半以降出土した文字資料のうち、戦国・秦・漢期の思想史と関連の深い資料について概説する。主たる対象は、郭店楚墓竹簡、睡虎地秦墓竹簡、馬王堆漢墓竹簡、銀雀山漢墓竹簡、双古堆漢墓竹簡である。またこれら新資料の出現が今後の思想史研究に与える影響についても考えていきたい。
◆講読◆
池田秀三(教授) 劉師培著作選読
◆演習◆
池田秀三(教授) 『春秋穀梁伝注疏』
麥谷邦夫(人文科学研究所教授) 道教思想資料(『漢書』郊祀志)
西脇常記(総合人間学部教授) 『仏祖統紀』
中純夫(講師) 陳建『学蔀通辨』