2003年度の授業

2003年度の授業

(学生便覧より抜粋)


特殊講義

池田秀三(教授) 礼学史

礼学史上の諸問題を、原典に即しつつ、理念と制度の両面より考察する。礼学文献の解題やこれまでの研究の紹介もあわせ行い、礼学についての基礎的知識も得られるよう努める。


本年度は前漢後期を対象とする。項目としては、武帝の封禅、石渠閣会議、元帝期の廟議、劉向父子の校書、王莽の郊祀・明堂制等を取り上げる予定。

宇佐美文理(助教授) 中国藝術理論史研究

中国の代表的な絵画理論を時代を追って取り上げ、中国思想史上の諸問題、あるいは書論・文学論との関わりに注意しつつ、論述していく。今年度は古代から。

武田時昌(人文科学研究所教授) 老子と易の自然哲学とその展開

中国における自然哲学の展開を、その理論的源泉となった老子や易のとの関連性を明らかにしながら概観し、その思想的特色を探る。取り上げる中心的な話題は、宋明理学者の自然哲学的な思索であり、とりわけ邵雍の先天易の数理思想とその展開に焦点を当てるつもりであるが、老子の読まれ方にも言及したいと考えている。

市来津由彦(講師・集中) 宋代思想史の諸問題


清代までを射程に入れた宋代思想史研究を考えるとき、「朱子学」の形成と普及に関わる諸問題の解明が大きな課題となる。そこには、朱熹生前からその死後、元の科挙にこの学が採用されるまでにわたる何段階かのステップを想定することができる。この講義では、朱熹在世中からその死後、直伝門人の活動終焉期あたりまでに焦点を絞り、朱熹門人、交渉者の社会的立場や師事理由に着目しつつ、諸問題を検討する。

講義

池田秀三(教授) 中国哲学史講義

講読


宇佐美文理(助教授) 『論語集注』

演習


池田秀三(教授) 『春秋穀梁伝注疏』


宇佐美文理(助教授) 『困学紀聞』


麥谷邦夫(人文科学研究所教授) 『漢書』郊祀志


西脇常記(総合人間学部教授) 『仏祖統紀』

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