1999年度授業概要

系共通

○内井惣七 科学哲学入門(講義) (金4)

前期A: 科学と哲学/自然科学の方法/反証主義/科学的説明/
後期B: 理論・観察・ 測定/仮説の形成と確証/科学理論の変遷/科学の目的

テキスト、内井『科学哲学入門』世界思想社、を使用

○伊藤 科学史入門(講義)(火2)

西欧近代科学の誕生過程を考察する.運動論と天文学を中心に, 古代から17世紀「科学革命」までを辿る.

○八杉満利子 論理学(基礎演習 I)(金2)

述語論理の基本, 完全性, 証明論入門, 不完全性定理

林・八杉『情報系の数学入門』オーム社

学部・大学院共通特殊講義

○内井惣七 科学者と社会(火3)

科学が社会にもたらす結果について, 科学者はどのように考え対処すべきか. この問題を近年の歴史と論議を踏まえて検討する.

○伊藤和行 力学史についての歴史的検討(月3)

マッハ, ラグランジュらを中心に力学の歴史的記述について考察する.

○山村則男 進化生態学(集中)

生物の生活史や社会行動は, 形態や生理と同じく, 自然淘汰による進化の結果である. その基本的考え方と数理的手法を紹介する.

○橋本毅彦 科学史と技術史のヒストリオグラフィー(集中)

科学と技術の歴史に対しては, さまざまな見方や問題の設定の仕方がある.
思想史や社会史の観点からのものなど種々の歴史研究のアプローチを, 事例研究を提示しながら最近の研究に至るまで概観する.

○小林道夫(集中)(哲学専修の授業)
○飯田隆(集中)(哲学専修の授業)
○田村均(集中)(西洋哲学史専修の授業)

学部・大学院共通演習

○内井惣七 科学哲学演習(火2)

Michael Ruse, Philosophy of Biology Today, State Univ. New York Press

○内井惣七(金3)

Sklar, Space, Time, and Spacetime

○内井惣七(後期火2・3)

Deborah G. Mayo, Error and the Growth of Experimental
Knowledge
, Univ. of Chicago Press, 1996.

○伊藤和行 現代科学史(水2)

コンピュータ・ネットワークと暗号の問題を論じる.

○伊藤和行 (水3)

ガリレオとホイヘンスの運動論に関する著作.

○美濃正 (木5)

R.N.Giere, Explaining Science: A cognitive approach, University of Chicago Press,1990.
クーン以降を含め従来の諸科学論を批判した上で, 独自の「認知的 アプローチ」を試みている書. 最新の科学論の一形態を学ぶ.

○内井・伊藤 科学哲学科学史セミナー(火4)

院生および4回生必修(発表演習)