京都大学文学研究科21世紀COEプログラム 「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」

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趣旨と目的

 

 東アジア世界の一角を占める日本は、グローバル化した世界にあってアメリカ、ヨーロッパ世界の諸国さらに西アジア諸国などとより良い国際秩序を形成し、相互交流を図らねばならないことは言うまでもないが、しかし一方、東アジアの諸国たとえば中国・韓国といかなる国際秩序の中で共存し、いかなる交流を図ってゆくのかという問題が、依然として重要課題であることに変わりはない。ところが近年の日本史教科書の再修正要求問題に端的に現れているように、東アジアにおける国際秩序と交流についての歴史については、あまりに理解が食いちがっている。その大きな原因は、第一にこの問題について真の意味で「東アジア」世界に根ざした、あるいは「グローバル化時代」に即した研究が日本においてすら進んでいないこと、第二にこのテーマに関心を寄せる東アジアあるいは世界の研究者による国際研究が、いずれの諸国においても十分に自覚的にはなされていないからである。
 本研究は、かつての東アジアにも現在のグローバル世界に存在する問題と非常に似た問題があったと認識し、大テーマである「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」に対して、歴史的なアプローチを試みるものである。



京都大学文学研究科21世紀COEプログラム 「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」
第12研究会「東アジアにおける国際秩序と交流の歴史的研究」
連絡先:asorder-hmn@bun.kyoto-u.ac.jp