教室だより

平成29(2017)年度

西洋史学専修は本年度、三回生一四名、修士課程一回生三名を新しいメンバーとして迎えました。学部学生三八名、修士課程一五名、博士後期課程六名、合計五九名のかなり大所帯です。四月二一日に開かれた新歓コンパでは、恒例の一言挨拶を聞きましたが、参加者全員が話し終えるのにかなりの時間を要しました。しかし、仲間が多いことは嬉しいことで、教員も元気をもらっております。

三月には、九名が学部を卒業、修士課程を二名が修了しました。また、二名が博士後期課程を終えました。学部卒業、修士修了の皆さんは、企業や高校教員など多様な進路を歩み始めています。ポーランド留学から帰国した博士後期課程の福元健之さんが、四月から関西学院大学特任助教として就職され、プロジェクトによる研究活動を開始しています。皆さんのご活躍を祈ります。

専任教員は今年度も南川、小山、金澤の三人で、それぞれフル回転で仕事をしています。授業につきましては、人文科学研究所の小関隆教授、伊藤順二准教授、藤井俊之助教、小川佐和子助教の皆さんに指導いただき、学外からも、山辺規子・奈良女子大学教授、栗原麻子・大阪大学教授(前期)、桐生裕子・神戸女学院大学准教授(後期)の先生方に担当いただいています。

大学院生は、授業や自身の研究活動のほか、学会・研究会への参加や運営の実務担当などにたいへん忙しくしています。五月開催の日本西洋史学会大会では谷口良生さんと安平弦司さんが、六月開催の歴史家協会大会では酒嶋恭平さんが、それぞれ意欲的な研究報告をおこないました。

今年度の西洋史読書会例会は、同窓の梶さやかさん(岩手大学准教授)の著書『ポーランド国歌と近代史』(群像社)を取り上げ、同じく同窓の上垣豊さん(龍谷大学教授)に書評をお願いする合評会として、七月二二日に開催します。また、一一月三日の西洋史読書会大会は、午前中通常通り自由論題報告を行い、午後にシンポジウムを開催します。「西洋史における時代区分をめぐって」と題して、古代史から現代史まで関係する大きな問題を扱うことにしております。京都大学の全学行事のため百周年時計台記念館のホールが使用できませんので、文学部校舎近くの総合研究三号館(土木総合館)に会場を移して開催いたします。同窓の皆様には、どうか多数ご参加くださいますようにお願いしたします。  (南川記)

 

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