arc-dair2003-3

京都大学考古学研究室の最近の調査活動から

紫金山古墳発掘調査の進捗状況(2003年度)


調査第3週(2003.8.15~2003.8.20)

2003.8.20
後円部西斜面トレンチは、引き続き転落した葺石を除去する作業を進めると共に、墳裾外側の旧地表面の広がりを追求しました。前方部北斜面トレンチは、中段斜面転落葺石と下段斜面転落葺石の出土状況の写真撮影を行いました。下側平坦面は転落した葺石を除去し、地山より一層上まで掘り進めました。北側くびれ部トレンチは、転落した葺石の出土状況の写真撮影を行いました。前方部東斜面トレンチは、平坦面の転落葺石の出土状況を写真撮影し、下段斜面に転落した葺石の広がりを追求する作業を進めました。
今日は4名の来客がありました。また、午後に大阪府教育委員会と茨木市教育委員会の担当者の方々に現場にきて頂き、今後の調査進行についての打ち合わせを行いました。どうもありがとうございました。


2003.8.19
後円部西斜面トレンチは、引き続き転落した葺石を除去する作業を進めました。前方部北斜面トレンチは、上側転落葺石と下側平坦面転落葺石の出土状況の写真撮影を行いました。北側くびれ部トレンチは、引き続き表土下の土の掘削を進めました。前方部東斜面トレンチは、地山層を手がかりにして墳裾を追求すべく掘り下げ作業を進めました。
今日は5名の来客がありました。どうもありがとうございました。


2003.8.18
 今日は天気が回復し、作業を再開することができました。
後円部西斜面トレンチでは、転落した葺石を除去する作業を進めました。墳丘の構造が、おぼろげながら見えてきたようです。前方部北斜面トレンチでは、葺石があちこちで顔をだしており、精査をして浮いた葺石を除去しています。北側くびれ部トレンチは、表土下の土の掘削を進めました。前方部東斜面トレンチは、下側で地山と思われる層を追って掘り下げ作業を進めました。
今日は21名の来客がありました。どうもありがとうございました。


2003.8.17
降雨のため、終日作業を中止しました。ただ夕方に雨があがったので、有志で現場にでて、トレンチ内の排水作業をおこないました。この作業が無駄にならなければいいのですが。
今日は雨の中、4名の来客がありました。どうもありがとうございました。


2003.8.16
後円部西斜面トレンチは、上半部の葺石の広がりを完全に露出し、出土状況の写真を撮影しました。前方部北斜面トレンチでは、引き続き転落した葺石の精査を進めました。また、トレンチの上側に新たな葺石群がみつかり、その広がりを追求しました。北側くびれ部トレンチは、表土を剥いでさらにその下層への掘削をはじめました。前方部東斜面トレンチでは、トレンチ上端で地山と思われる層を確認し、その下側の土層の掘り下げを進めました。
今日は3名の来客がありました。どうもありがとうございました。


2003.8.15
 午前中は、昨日の雨の影響が残り、作業を中止しました。午後から作業を再開したものの、土が軟らかくなって作業が困難な場所もあり、様子をみながら作業を進めました。
後円部西斜面トレンチは、上半部の葺石の広がりを追求しました。前方部北斜面トレンチでは、転落した葺石の精査を進めました。北側くびれ部トレンチは、木の根の除去作業を行いました。前方部東斜面トレンチでは、全体的な掘り下げを進めると共に、トレンチ上端の拡張作業を行いました。
今日は2名の来客がありました。どうもありがとうございました。


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