arc-dair2003-5

京都大学考古学研究室の最近の調査活動から

紫金山古墳発掘調査の進捗状況(2003年度)

調査第5週(2003.8.29~2003.9.3)

2003.9.3
 後円部西斜面トレンチは、上段斜面から上段平坦面にかけて断ち割りを行い、平坦面の位置と葺石の残存有無についての精査を進めました。中段斜面では立面図作成を続けました。前方部北斜面トレンチでは、中段・上段の葺石実測作業を進め、下端の高まり部分の精査を行いました。北側くびれ部トレンチでは、葺石の検出作業に区切りをつけ、清掃後、出土状況の写真撮影を行いました。前方部東斜面トレンチでは、断ち割り作業により墳丘面が完全に露出していないことがわかった部分の掘削を行いました。
 今日は3名の来客がありました。またOBが調査に参加している縁で、関西大倉中学校・高等学校の生徒・教師28名が見学にこられました。どうもありがとうございました。


2003.9.2
 後円部西斜面トレンチは、上段斜面の断ち割りと中段斜面の立面図作成を続けました。下段斜面は写真撮影を続けました。前方部北斜面トレンチでは、中段・上段の葺石実測作業を進めました。北側くびれ部トレンチでは、葺石の精査を続けました。前方部東斜面トレンチでは、断ち割り作業を続けました。葺石の実測は終わりつつあります。
 今日は10名の来客がありました。どうもありがとうございました。


2003.9.1
 後円部西斜面トレンチは、上段斜面を断ち割りし、下段斜面は清掃して再度写真撮影を行いました。中段斜面は、立面図の実測をはじめました。前方部北斜面トレンチでは、中段・上段で葺石の実測作業を進めました。北側くびれ部トレンチでは、葺石の精査を続けました。前方部東斜面トレンチでは、葺石の立面図実測と、断ち割り作業を行いました。
 今日は2名の来客がありました。どうもありがとうございました。


2003.8.31
 夜にずいぶんと雨が降り、どうなることかと思いましたが、雨は8時過ぎにやみ、9時過ぎからは太陽が顔をのぞかせはじめました。午前中は、排水作業のあと、後円部西斜面トレンチの上段・下段葺石と、前方部北斜面の葺石の実測作業を進め、残りの参加者は現地説明会の準備を進めました。
 12時過ぎより人が集まりはじめ、予定より早い13時20分頃から現地説明会を開始しました。現場の足元が悪いこともあり、機材を置いているテニスコート跡地で概要説明をした後、40名前後を1班として各トレンチを見学していただきました。見学者総数は約260名(記名していただいた分)。どうもありがとうございました。


2003.8.30
後円部西斜面トレンチでは、引き続き各段の葺石の実測を行いました。前方部北斜面トレンチは、上段で葺石の出土状況の写真撮影を行い、中段斜面では葺石の実測を進めました。北側くびれ部トレンチでは、葺石の出土状況の精査に入りました。前方部側では基底石と思われる石が比較的よく残っており、くびれ部の状況がずいぶんはっきりとしてきました。前方部東斜面トレンチは、葺石の実測を続けました。以上の仕事以外に、現地説明会の準備も進めました。
 今日は7名の来客がありました。どうもありがとうございました。


2003.8.29
後円部西斜面トレンチは、各段の葺石の実測を進めました。前方部北斜面トレンチは、上段で葺石の精査を進め、中段斜面では葺石を実測しました。北側くびれ部トレンチは、拡張部分の掘り下げを進めました。前方部東斜面トレンチは、葺石の実測をはじめました。
今日は9名の来客がありました。どうもありがとうございました。


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