京都大学考古学研究室の最近の調査活動から
多くの皆様方のご指導を受け、平成14~平成16年度科学研究費補助金による調査研究成果報告書『紫金山古墳の研究-古墳時代前期における対外交渉の考古学的研究-』を刊行することができました。報告書の目次は以下の通りです。
(2005.12.7 吉井秀夫記、2011年9月1日修正)
序 言
例 言
第1章 研究の目的と経過
1 研究の目的 (吉井秀夫 1)
2 研究の経過 (2)
(1) 研究活動に至る経過 (森下章司 2)
(2) 研究活動の経過 (森下章司・阪口英毅 3)
(3) 謝 辞 (上原真人・吉井秀夫・森下章司・阪口英毅 6)
第2章 調査研究のあゆみ
1 第1次調査-1947(昭和22)年 (7)
(1) 調査概要 (阪口英毅 7)
(2) 調査日誌 (坪井清足・阪口英毅 12)
2 第2次調査-1992(平成4)年 (阪田育功 28)
3 出土遺物の保存処理と博物館展示-1993(平成5)年 (森下章司 34)
4 出土遺物の紹介小史 (森下章司 36)
第3章 調査の成果
1 調査の経過 (39)
(1) 調査目的 (吉井秀夫 39)
(2) 調査体制 (吉井秀夫 39)
(3) 調査経過 (吉井秀夫・稲畑航平・河本純一 40)
2 周辺の地形と歴史 (石田純子 44)
(1) 地形環境 (44)
(2) 歴史環境 (44)
3 測量調査〔第3・5次調査〕-2003・2004(平成15・16)年 (50)
(1) 調査方法 (丸吉繁一・土屋みづほ 50)
(2) 調査成果 (吉井秀夫 52)
4 発掘調査〔第4・5次調査〕-2003・2004(平成15・16)年 (55)
(1) トレンチの配置 (吉井秀夫 55)
(2) 後円部の調査 (諫早直人・石田大輔 56)
(3) くびれ部の調査 (松尾奈緒子・若杉智宏 73)
(4) 前方部の調査 (丸吉繁一・若杉智宏・宇野隆志・井上智弘 79)
5 出土遺物 (93)
(1) 埴 輪 (若杉智宏 93)
(2) 古墳にともなわない遺物 (土屋みづほ・石田大輔・村田 陽 100)
6 小 結 (吉井秀夫 106)
(1) 墳丘と原地形の関係 (106)
(2) 古墳築造後の地形の改変 (106)
(3) 墳丘の復元 (107)
(4) 外表施設の特徴 (110)
第4章 副葬品の研究
1 副葬品の品目と数 (阪口英毅 113)
2 副葬品の配置 (阪口英毅 117)
(1) 石 槨 内 (117)
(2) 石 槨 外 (123)
(3) 小 結 (124)
3 青銅製品 (125)
(1) 鏡 鑑 (森下章司 125)
(2) 筒形銅器 (岩本 崇 149)
4 貝 製 品 (秋山美佳 151)
5 石 製 品 (161)
(1) 腕輪形石製品 (森下章司 161)
(2) 紡錘車形石製品 (岩本 崇 168)
(3) 玉 (土屋みづほ 169)
6 鉄 製 品 (174)
(1) 武 器 (橋本英将・阪口英毅 174)
(2) 武 具 (阪口英毅 201)
(3) 農 工 具 (阪口英毅 210)
(4) 漁 具 (向井佑介221)
第5章 自然科学的分析
1 紫金山古墳の葺石の石材 (橋本清一 227)
2 紫金山古墳出土有機質遺物の材質調査 (岡田文男 243)
3 紫金山古墳で検出された赤色顔料の調査 (岡田文男 253)
4 紫金山古墳出土石製品の石材分析 (藁科哲男 260)
第6章 考 察
1 鏡と石製品からみた紫金山古墳 (森下章司 283)
2 筒形銅器の製作技術 (岩本 崇 305)
3 紫金山古墳出土貝輪の文様と形態 (秋山美佳 315)
4 紫金山古墳出土鉄鏃の構成と副葬状況 (阪口英毅 331)
5 紫金山古墳出土武具の再検討 (阪口英毅 339)
6 朝鮮半島原三国・三国時代の又鍬について
-紫金山古墳出土又鍬を理解するために- (吉井秀夫 347)
7 埴輪からみた紫金山古墳の位置づけ (宇野隆志・若杉智宏 351)
第7章 総 括
1 事実報告と考察のまとめ (阪口英毅 363)
2 年 代 論 (森下章司 365)
3 地域間交流 (森下章司 366)
4 東アジア世界からみた紫金山古墳 (吉井秀夫 367)
抄 録
図 版