研究報告

『研究報告』は、京都大学独文研究室所属の大学院生が中心になって発行している雑誌です。
※現在、第25号まで刊行されています。

第25号(2011年)

西尾宇広 友人たちのデモクラシー
―クライスト『ヘルマンの戦い』における友情の論理―
田辺真理 E.T.A.ホフマン『ある劇場監督の奇妙な悩み』について
土屋京子 「わたし」について語る猫
―自伝文学とE.T.A.ホフマンの『牡猫ムルの人生観』―
麻生陽子 「鏡像」の詩学
―アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフの『ユダヤ人のブナの木』―
宇和川雄 バラージュ、コメレル、ベンヤミンと無声映画の時代
―「動物の身振り」のなかで―
風岡祐貴 インゲボルク・バッハマンの『出航』にみる「抵抗」の表現について

第24号(2010年)

西尾宇広 公/私をめぐる価値観の交錯―クライスト『ミヒャエル・コールハース』―
土屋京子 博物学の夢想と冒瀆
―E.T.A.ホフマンの『ハイマトカーレ』と『蚤の親方』―
藤原美沙 「二人の女性と「子ども時代」の関係―アイヒェンドルフの短篇『誘拐』より―
熊谷哲哉 カール・デュ・プレルの心霊研究における科学と発達
池田あいの 音楽的翻訳の可能性―ブロート、ヤナーチェク、カフカ―
宇和川雄 イメージ世界の観相学―1931年頃のベンヤミンのイメージ思考について―
武田良材 コインの亡命小説の風刺について
―長編小説『急行三等車』をめぐる議論を中心に―