京大以文会東京支部の茶話会が東京都内の日本教育会館喜山倶楽部で開催され、幹事を含めて21名のOB会員が出席しました。
今回は、明治大学東アジア石刻文物研究所長の氣賀澤保規氏(昭和43(1968)年東洋史学専攻卒)により、「中国新発見史料から読み解く遣唐使―日経新聞小説「ふりさけ見れば」の内側から」というテーマでお話しいただきました。今世紀になって発見された墓誌をもとに、8世紀に遣唐使として派遣された阿倍仲麻呂や吉備真備ら日本人留学生の生活ぶりや、唐代社会における評価などを考察するというものでした。スクリーンには墓誌の拓本が大きく映し出され、氣賀澤氏の熱のこもった解説に参加者は聞き入っていました。
終了後のアンケートでは、まったく知らない分野だったがとても面白かった、夢中になって拝聴した、半年に1回は開催してほしい、同様の茶話会があればまた参加したいなどの意見が寄せられました。
京大以文会東京支部では、従来のようなビュッフェ形式での懇親会を復活させたいと思いつつ、今回のような茶話会も並行して開催し、会員同士の親睦を深めるための活動を継続していきたいと考えています。