京大以文会東京支部の総会・懇親会が東京都内の日本教育会館喜山倶楽部で開催され、OB・学生会員14名が出席しました。
京大以文会東京支部は関東地区に在住する文学部・文学部研究科の同窓会です。
コロナの感染拡大が繰り返して先が見通せない中、今年度は従来形式の総会・懇親会の開催を断念し、代わって初めての試みとして、文学部OBの研究者による講演を中心とした少人数の茶話会を実施することとしました。
今回は、ポピュラー・カルチャーを研究されている創価大学文学部講師の森下達氏(2009年二十世紀学専修卒)により、「手塚治虫と戦後のマンガ文化」という演題でお話いただきました。マンガの神様と呼ばれた手塚治虫がマンガの物語性や手法をそれまでとどのように変えたのか、代表的な作品をスクリーンに映し出し、戦後のマンガを取り巻く環境の変化やハリウッド映画の影響などにも触れながらわかりやすく説明されました。
質疑応答の時間では、様々な年代層の参加者から次々に質問が飛び出し、森下氏はそれらに丁寧に答えていました。マンガとの関わり合いはそれぞれ異なるものの、この茶話会を通して、マンガを文化として学問的にとらえることのおもしろさを参加者のみんなが味わえたと思います。
京大以文会東京支部では、コロナ終息のあかつきには従来のようなビュッフェ形式での懇親会を復活させたいと思いつつ、当面は今回のような茶話会を開催するなどしながら、会員同士の親睦を深めるための活動を継続していく予定です。