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2005年12月11日(日)にウィーン大学より室屋安孝氏、ライデンのアジア学国際研究所より張本研吾氏をそれぞれお招きして講演会を開催いたしました。
ウィーンとライデンで研究を続けている二人の若手研究者室屋安孝氏と張本研吾氏を迎えて、古典期におけるインド哲学のテキストである『ニヤーヤ・バーシュヤ』と『パータンジャラ・ヨーガ・シャーストラ・ヴィヴァラナ』について、写本の校訂作業を通じて見えてくる当時の思想状況について発表していただきました。テキストの成立という観点から、学派の形成過程について分かりやすく解説していただき、学生たちも非常に啓発されました。
===================================2005年10月13日(木)にDiwakar Acharya博士講演会が以下の通り開催されました。
今回の講演ではVaacaspatiiのTattvasamiikSaaについての最新の研究報告を発表していただくと同時に、ブラフマン認識の段階、解脱などに関するVaacaspatiiとMaNDanaの見解の相違点について初学者にも分かりやすく解説していただきました。ご参加いただきました方々並びにDiwakar Acharya博士に厚くお礼申し上げます。
===================================京都大学大学院文学研究科COEプログラム、第31研究会「ユーラシア古語文献の文献学的研究」班との共同開催で以下の通り、研究会が開催されました。
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2005年6月1日(水)にA. Parpola教授講演会が以下の通り開催されました。
インダス文字・インダス文明研究の世界的研究者であるA.Parpola教授をお招きして、インダス文字の解読とインダス文明研究の現在について、100枚近いスライドを使って初学者にも分かり易い講演をしていただきました。インダス文字・文明研究の最新の情報を聞くことができ、今回の講演はまたとない貴重なものとなりました。ご参加いただきました方々並びにA.Parpola教授に厚くお礼申し上げます。
=================================2005年6月4日(土)に赤松明彦教授並びにA. Parpola教授講演会が以下の通り開催されました。
今回の講演会は 21世紀COEプログラム「ユーラシア古語文献の文献学的研究」研究班(第31班)との共催で行われました。お忙しい中遠方より多数のご参加をいただきました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。
=================================2004年12月10日(金)にA. Sanderson教授講演会が以下の通り開催されました。
今回、国際的にシヴァ派研究の第一人者であるサンダーソン博士に講義・講読をして いただく機会がえられたのは、またとない幸運でした。サンダーソン博士には、An Introduction of "Saivism という題で講演をしていただきました。`Introduction'とはいえ、博士の研究は、多くの未出版のテ キストについての写本に基づくものであり、その写本の中には近年初めて存在が知られるようになったものも多く含まれており、従来のシヴァ派、特にタントラ的シヴァ派に対する理解をくつがえし、より包括的な理解をうながすものであります。シヴァ派内のさまざまなグループと彼らの社会的立場の 差異、社会、特に王権、との関わりについて、主として話をしていただきました。講義のあ と、休憩をはさんで、講義の内容に関して、参加者との活発な質疑応答が行われました。最後に、カシュミールのシヴァ派の代表的論者の一人であるK.semaraajaの Pratyabhij~naah.rdayaの最初の部分の講読をしていただき、大変有意義なものとなりました。お忙しい中、ご参加いただいた方々にお礼申し上げます。
講演会へ参加された方々は以下の通りです。(敬称略)
A. Sanderson教授講演会参加者(順不同):徳永、クノーブル, 横地、斉藤、種村、八木、寺林、金菱、篠田、大観、西 山、渡辺、関川
2004年8月23日(月)に開催されたBirgit Kellner博士の講演会には、夏期休暇中にもかかわらず、40名以上の方々のご参加をいただきました。お忙しい中ご出席くださった方々に、改めてお礼申し上げます。また、講演会終了後に行われました研究会においても、いくつもの興味深い質疑応答が行われ、大変有意義なものとなりました。さらに、翌24日(火)から28日(土)にわたって開催された研究会には、広島、東京、筑波などから若手の研究者の方々に多数出席いただいたうえ、毎回、出席者の方に英語での発表をしていただき、こちらも大いに実りあるものとなりました。講演会の題目、および各回の読解箇所・発表者などにつきましては、下をご覧下さい。
Birgit Kellner博士講演会
さらに同日(23日)、講演会終了後、文学部新館第1講義室にて研究会を行いました。
また、23日に引き続き24日(火)から28日(土)まで連続研究会を開催しました。
講演会・各研究会へ参加された方々は以下の通りです。
第6回Dr.Birgit Kellnerさん研究会参加者(順不同):赤松、苫米地、金、志賀、渡辺、川尻、江崎、志田、酒井、成瀬、石田、赤羽。金さん他の英語による発表に基づき、第1章第44偈から第53偈まで読解し、研究会を終了いたしました。
第5回Dr.Birgit Kellnerさん研究会参加者(順不同):赤松、苫米地、金、志賀、渡辺、川尻、江崎、志田、酒井、成瀬、石田、赤羽。成瀬さんと志賀さんの英語による発表に基づき、第1章第43偈注釈部分まで読解しました。
第4回Dr.Birgit Kellnerさん研究会参加者(順不同):赤松、苫米地、金、志賀、渡辺、川尻、江崎、志田、酒井、成瀬、石田、赤羽。石田さんと江崎さんの英語による発表に基づき、第1章第41偈前半句の注釈部分途中までを読解しました。
第3回Dr.Birgit Kellnerさん研究会参加者(順不同):赤松、苫米地、金、志賀、渡辺、川尻、江崎、志田、酒井、成瀬、石田、赤羽。川尻さんと志田さんの英語による発表に基づき、第1章第37偈注釈部分の最後まで、部分と全体に関する問題の箇所を読解しました。
第2回Dr.Birgit Kellnerさん研究会参加者(順不同):赤松、畝部、苫米地、金、志賀、渡辺、川尻、江崎、志田、酒井、成瀬、石田、赤羽。酒井さんと渡辺さんの英語による発表に基づき、第1章第37偈の注釈部分の途中まで読解しました。
第1回Dr.Birgit Kellnerさん研究会には、上掲の講演会出席者の多くの方々が参加して下さり、Kellnerさんによるイントロダクションの後、プラマーナヴィニシュチャヤ1章の第34偈とその注釈部分の一部を読みました。
Dr. Birgit Kellnerさん講演会参加者(順不同・敬称略):服部、桂、八木(徹)、和田、小川、木村、秋元、松田、室寺、船山、M. Siderits、W. Knobl、畝部、赤松、苫米地、宮崎、八木(綾)、野武、金、川尻、江崎、志賀、大観、山口、上野、成瀬、渡辺、志田、石田、酒井、赤羽(以上は、出席者名簿に名前を記入してくださった方々です。この他にも、数人の方々のご出席を頂きました。有難うございました)
本研究会所属の若手研究者・大学院生の発表を中心とした研究会を以下の日時に開催いたしました。
日時:2004年6月28日(月):12時30分〜14時30分
場所:インド哲学史・仏教学共同研究室
発表者:
本研究会には、十数名の院生・若手研究者が参加し、各発表に対して多くの質問・意見が出され、大変活発かつ有益な研究会となりました。議論が盛り上がったために、予定しておりました五つの発表のうち、補佐員・赤羽の発表は時間がなく割愛せざるを得なくなりました。また、日本学術振興会特別研究員の志賀浄邦さんの発表も一部短縮する形で行われることになってしまい、大変ご迷惑をお掛けしました。
本研究会の発表要旨のうち、津田さんと志賀さんの要旨につきましては、Newsletter No.5に、また、大観さんの要旨につきましては Newsletter No.6に掲載しておりますので、そちらをご覧下さい。
=================================2004年4月3日(土)より4月28日(水)まで五回にわたり、インド学において世界屈指の研究者の一人で、現在、京都大学文学部客員教授として京都に滞在中のAlbrecht Wezler 教授(ハンブルク大学)を中心に、Wezler教授共同研究会を開催いたしました。この研究会においては、カーリダーサ作『メーガドゥータ』をヴァッラバデーヴァ注とともに読解しました。新学期が始まりお忙しい中にもかかわらず、遠方より多くの方々にご参加頂き大変有意義なものとなりました。Wezler教授をはじめ、参加してくださった方々に改めてお礼申し上げます。
Wezler教授共同研究会へご出席頂いた方々、及びスケジュールは次の通りでした。
第5回共同研究会参加者(順不同):徳永、八木(徹)、赤松、クノーブル、小川、横地、杉田、山口、八木(綾)、加賀谷、永田、池端、寺林、篠田、小林(芳)、江崎、川尻、渡辺、石村、松永。この回がWezler教授の最後の共同研究会となりました。
第4回共同研究会参加者(順不同):徳永、八木(徹)、赤松、クノーブル、横地、杉田、山口、八木(綾)、加賀谷、永田、池端、金菱、寺林、上田、篠田。第4偈の注釈部分までまで読解し終えました。次回は第5偈からとなります。
第3回共同研究会参加者(順不同):徳永、桂、クノーブル、小川、横地、山下、本田、杉田、八木、山口、加賀谷、寺林、池端、金菱、上田、篠田、小林(芳)、江崎、川尻、渡辺、石村、松永。第2偈の注釈途中まで読解し終えました。プラシャマとプラタマについて、徳永先生、杉田さんより説明がありました。次回はその箇所からとなります。
第2回共同研究会参加者(順不同):徳永、クノーブル、横地、本田、八木、山口、加賀谷、寺林、池端、金菱、上田。第1偈の注釈の途中まで読解し終えました。次回は、第1偈注釈中のパーニニを引用した注釈部分から読み始めます。
第1回共同研究会参加者(順不同):徳永、赤松、クノーブル、小川、横地、山下、本田、加賀谷、小林(芳)、江崎、川尻、石村、永田、八木、山口、大観、寺林、上田、池端、篠田。Wezler先生が、最初に、このテキストと作者カーリダーサ、そして注釈者ヴァッラバデーヴァについて解説してくださり、さらに注釈を読むことの意味についてもお話くださいました。その後、ヴァッラバデーヴァのマンガラ3詩節を読みました。
客員教授として滞在中の A. Wezler教授と A. Aklujkar 教授の両先生の特別講演が、2004年3月26日(金曜日)に開催され、多くの方々にご参加いただきました。講演のタイトル・演目などは以下の通りでした。
総合司会:徳永宗雄教授(京都大学大学院文学研究科・サンスクリット文学)
日時:2004年年3月26日(金曜日)午後3時〜午後5時インド古典の中でも最重要でかつ超難解をもって知られるバルトリハリの『ヴァーキヤ・パディーヤ』第2章「ヴァーキヤ・カーンダ」について、今日のインド古典学者の中でも屈指のアクルチカル教授が、哲学、思想史、文献学、写本学などさまざまな観点から論じ、また参加者とともに昨年10月から毎週土曜日に議論を行ってきました。そのAklujkar 教授共同研究会も、3月20日をもって終了いたしました。毎回、各地から多くの研究者の方々にご参加頂き、大変有意義なものとなりました。アクルチカル教授はじめ、ご参加頂いた方々に改めてお礼申し上げます。
第18回(最終回)共同研究会参加者(順不同):服部、ヴェツラー、荒牧、徳永、八木、小川、クノーブル、横地、赤松、本田、片岡、宮崎、細野、岡田、赤羽、佐藤、小林(芳)、江崎、渡辺、川尻、石村、志賀、山口、加賀谷。第44詩節から第48詩節まで読解し終えました。
第17回共同研究会参加者(順不同):ヴェツラー、桂、小川、クノーブル、横地、赤松、本田、宮崎、赤羽、佐藤、小林(芳)、川尻、江崎、渡辺、山口、志賀、加賀谷。第41詩節から第43詩節を読解し終えました。
第16回共同研究会参加者(順不同):服部、ヴェツラー、荒牧、徳永、小川、クノーブル、横地、赤松、本田、赤羽、佐藤、小林(芳)、川尻、江崎、渡辺、志賀、大観、山口、加賀谷。第40詩節を読解し終えました。
第15回共同研究会参加者(順不同):服部、ヴェツラー、桂、徳永、小川、横地、畝部、赤松、本田、宮崎、赤羽、佐藤、小林(芳)、川尻、江崎、渡辺、志賀、大観、山口、加賀谷、寺林。第38詩節と第39詩節を読解し終えました。
第14回共同研究会参加者(順不同):服部、ヴェツラー、桂、徳永、八木、小川、クノーブル、横地、狩野、赤松、本田、宮崎、赤羽、小林(芳)、川尻、江崎、渡辺、志賀、大観、山口、加賀谷、寺林。第37詩節まで終了しました。
第13回共同研究会参加者(順不同):服部、ヴェツラー、徳永、八木、小川、クノーブル、横地、狩野、畝部、赤松、本田、宮崎、赤羽、小林(芳)、川尻、江崎、渡辺、山口、加賀谷。第35詩節まで終了しました。前回の『ヨーガ・バーシュヤ』の作者問題に関連して、『ユクティ・ディーピカー』に出るヴィンドゥヤヴァーシンの開展説と『ヨーガ・バーシュヤ』の2.19に見られる開展説について、服部先生の小レクチャーがありました。
第12回共同研究会参加者(順不同):服部、ヴェツラー、徳永、桂、八木、小川、クノーブル、横地、畝部、赤松、小林(正)、本田、宮崎、赤羽、佐藤、小林(芳)、川尻、渡辺、志賀、山口、加賀谷。第31詩節のヴリッティの読解を終えました。このヴリッティの本文の一部が、ヨーガバーシャの本文とパラレルになっているという事実をめぐって、Aklujkar先生より講義がありました。その内容は、インド哲学史の書き換えにもつながるような重要なものでした。
第11回共同研究会参加者(順不同):ヴェツラー、桂、徳永、八木、クノーブル、早島、小川、横地、畝部、赤松、本田、小林(芳)、赤羽、佐藤、志賀、江崎、加賀屋、渡辺、大観。第28・29・30詩節のヴリッティとティーカーの読解をしました。今回から、ハンブルク大学教授のヴェツラー先生が加われました。ヴェツラー先生は、4月の末まで客員教授として京都大学・文学研究科に滞在されます。
第10回共同研究会参加者(順不同):徳永、桂、八木、小川、クノーブル、横地、畝部、小林(正)、本田、宮崎、赤羽、佐藤、小林(芳)、志賀、江崎、加賀屋、渡辺、大観、赤松。第27詩節のヴリッティとティーカーの読解を終わりました。時間論としても、また実体論としても大変おもしろい議論が展開されました。
第9回共同研究会参加者(順不動):服部、徳永、桂、八木、小川、クノーブル、本田、赤松、宮崎、小林(正)、小林(芳)、江崎、志賀、加賀屋、大観。新年第1回目の研究会を行いました。『ヴァーキヤ・パディーヤ』第2章、第22詩節〜第24詩節前半のヴリッティまで読み進みました。
第8回共同研究会参加者(順不同):服部、八木、小川、クノーブル、横地、赤松、小林(正)、赤羽、宮崎、小林(芳)、江崎、志賀、加賀屋、大観。
第7回共同研究会参加者(順不同):服部、桂、八木、小川、和田、畝部、徳永、横地、赤松、赤羽、宮崎、小林(芳)、江崎、イ、加賀屋、大観。
第6回共同研究会参加者(順不同):八木、小川、畝部、徳永、クノーブル、横地、赤松、赤羽、小林(芳)、江崎、志賀、加賀屋、大観。第16詩節の注の読解を終えました。
第5回共同研究会参加者(順不同):八木、小川、和田、畝部、森山、徳永、クノーブル、横地、赤松、赤羽、宮崎、小林(正)、小林(芳)、江崎、志賀、加賀屋、大観。いよいよバルトリハリの自注とされる『ヴリッティ』に入りました。第13詩節の注の読解を終えました。
第4回共同研究会参加者(順不同):八木、和田、畝部、森山、徳永、クノーブル、横地、赤松、小林(正)、志賀、加賀屋、大観。第7詩節までとそのプンヤラージャ注の読解を終えました。
第3回共同研究会は、文学部新館第3演習室にて午後2時から7時まで行われました。参加者(順不同):桂、八木、小川、和田、畝部、森山清徹、徳永、クノーブル、横地、赤松、小林正人、小林芳恵、江崎、志賀、加賀屋、大観。「ヴァーキヤ・カーンダ」の第1、2詩節へのプンヤラージャの注釈を読み終わり、第3詩節への注釈部分に入りました。
第2回共同研究会は、文学部東館COE研究室で午後2時から午後7時まで行われました。参加者(順不同、敬称略):服部正明、桂紹隆、八木徹、小川英世、和田寿弘、徳永宗雄、ヴェルナー・クノーブル、横地優子、赤松明彦、宮崎泉、小林芳恵、江崎、志賀浄邦、佐藤直実、加賀屋健臣、大観慈聖。「ヴァーキヤ・カーンダ」のプンヤラージャ注冒頭部分の読解がなされました。
第1回共同研究会は、文学部新館第3演習室にて午後2時から午後7時まで、途中30分の休憩をはさんで行われました。参加者に、服部正明京都大学名誉教授(インド哲学史)をはじめ、桂紹隆広島大学教授(仏教学)、八木徹大阪学院大学教授(インド古典文法学)、小川英世広島大学助教授(インド哲学・文法学)、和田寿弘名古屋大学教授(インド哲学・論理学)、畝部俊也名古屋大学助教授(インド哲学・文法学)、といった日本を代表するインド哲学・文法学の研究者を迎え、学内からはVAADA研究会メンバーである、クノーブル教授、赤松教授、横地助教授、宮崎泉COE研究員が参加しました。また、学生も、広島大学大学院の小林芳恵、京都大学大学院の志賀浄邦、加賀屋健臣、大観慈聖らの参加をえました。アクルチカル教授による概論の後、『ヴァーキヤ・パディーヤ』第2章の冒頭からの読解が始められ、プンヤラージャの注とともに読み進められました。次回からは、本格的に読解研究が始まります。