21世紀COEプログラム

多元的世界における寛容性についての研究

京都大学大学院文学研究科
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■第8回研究会レジュメ

《報告2》

 2004年5月8日(土)
於:京都大学文学部新館


<公共性>
その困難と可能条件

大澤 真幸(人間環境学研究科助教授/社会学)

【要旨】

1 公共性の二つの構成要素

@ フセインの口の中を調べることについてのジョーク
A 公共性の二つの構成要素 自由と開放性
 自由が出現したのは・・・・・・彼らが「挑戦者」となり、自らイニシアティヴをとり、そのことによってそれと知ることも気づくこともなしに、自由が姿を現わすことができる公共的を彼らの間に創造し始めたからである。「私たちが一緒に食事をとるたびに自由は食席に招かれている。椅子は空いたままだが席はもうけてある」(Arendt)

2 現在の困難

@ 楽園と力――ケーガンの議論を手がかりに

A MADの終焉――ローティ的世界の真実

B 遠くかつ近い

3 補助線

@ 1995年の沖縄

A ホモ・サケル

B 1995年の神戸

C 「為しうる」ということ

4 <普遍的公共性>の可能条件

@ 本源的受動性

A ホモ・サケルとしてのキリスト

B 神の回りくどい赦し

C普遍的公共性の条件――二つの水準の内なる<他者>の重なり

D 空無化した第三者の審級とは誰のことか? たとえば未来の他者。

5 実践的提言

@ 民主主義の二つのアイデア
A もうひとつの民主主義


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