以下は、研究会および研究班としての活動です。以下をもって、当研究班の活動は終了しました。
片柳榮一(編), 『ディアロゴス――手探りの中の対話――』(晃洋書房, 2007年3月, 323+xix頁)
〈本書の目的〉
我々はこのグローバル化時代において、あらためて異他的なものに向き合ってなす対話的論理を模索する。それは・・・他なるものが隠蔽され、同質化される世界の中で、他なるものの異形性に気づいてゆく感性と思考を獲得しようとする試みであると共に、我々自身を異形なるものとして見つめ直す試みでもある。内なる他者を見いだし、見つめること自身、私との内なる対話なのである。・・・我々の自明な理解を打ち壊され、口ごもる沈黙をも含みつつ、異形的他者に真向かって対話を重ねることが求められる。そのような中で、自らの異形性をも見いだし、そうした異形性を押しつぶすことなく、むしろそれを土台に新たな共同の生を築こうというのが我々の企てである。我々の企図はしかも、このような異形なるものへの真向かいを、単なる感情や決意の表明としてではなく、我々が生きる生の明確な形として彫琢して取り出すことである。構造として掴み出すことを論理という言葉で求めている。(片柳榮一, 「はじめに」p. vi-viiより)
2006年6月18日 (日) 13:30〜 / COE研究室
第24班研究成果報告書作成に向けて(4)
2006年3月18日 (土) 13:30〜 / COE研究室
第24班研究成果報告書作成に向けて(3)
2006年1月28日 (土) 13:30〜 / COE研究室
第24班研究成果報告書作成に向けて(2)
片柳 榮一 (キリスト教学 教授)
「新たな対話的探求の論理を求めて」
大澤 善信 (関東学院大学 教授)
「情報・社会・アイデンティティ」
2005年10月6日 (木) 13:30〜 / COE研究室
第24班研究成果報告書作成に向けて(1)
後藤 正英 「フロイトの『モーセ論』が一神教思想における対話の問題に問いかけるもの」
今出 敏彦 「新しい〈始まり〉について――ハンナ・アーレントにおける人間の自由と複数性を巡る思索」
杉本 耕一 「(1)宗教者との対話の可能性――西田幾多郎の思想を手掛かりとして」
「(2)「対話」という視点から見直す西田哲学と禅仏教」
竹内 綱史 「幸福になることが許されない私たち(仮)」
末永 絵里子 「『総括1』『総括2』を受けて」
川口 茂雄 「没落のパトロン、ルートヴィヒ・フォン・フィッカー――トラークル、ヴィトゲンシュタイン、ハイデガーとその対話から」
水野 友晴 「西田哲学は和解の論理を提供するか」
佐藤 啓介 「愛ゆえに、対話?――存在-愛-論から考える」
2005年7月28日 (木) 13:30〜 / COE研究室
片柳 榮一 (キリスト教学専修 教授)
「総括3 対話的探求の論理の過去と現在」 *要旨
杉本 耕一 (日本哲学史専修 OD) / 藤田 正勝 (日本哲学史専修 教授)
「総括4 日本近代の哲学思想と対話的探求の論理」 *要旨
2005年6月30日 (木) 13:30〜 / COE研究室
杉村 靖彦 (宗教学専修 助教授)
「総括1 他者論・多元主義を中心とした現代思想の問題に関わる考察」 *要旨
氣多 雅子 (宗教学専修 教授)
「総括2 宗教間対話および対話のプラクシス」 *要旨
2005年4月16日 (土) 13:30〜 / COE研究室
これまでの研究会をふりかえる
2005年1月22日 (土) 13:30〜 / COE研究室
川端 伸典 (大阪市立大学 非常勤講師)
「内村鑑三の「他力」信仰 ――内村と仏教――」 *要旨
内山 勝利 (西洋哲学史 教授)
「プラトンの「対話」について」 *要旨
2004年11月28日 (日) 13:30〜 / COE研究室
佐藤 啓介 (大阪府立工業高等専門学校 非常勤講師)
「対話などしたくもない人 ――復讐と赦しから対話を考える――」*要旨
山内 誠 (宗教学専修 博士課程)
「ジャン・ナベールにおける反省と悪の問題」 *要旨
10月11日(月・祝日)、14:00〜17:30 / 大谷大学博綜館5階 第二研究室
ヴェトー氏の著書La metaphysique religieuse de Simone Weilについての質問会
(特定質問者:稲葉延子、加國尚志、柴田美々子、富原眞弓、長谷正當 ; 司会・通訳:杉村靖彦)
10月12日(火)、14:45〜17:45 / 京都大学時計台記念館 国際交流ホールI
ヴェトー氏講演会 「シモーヌ・ヴェイユにおける善の欲望」(司会・通訳:杉村靖彦)*要旨
2004年9月19日 (日) 13:30〜 / COE研究室
Jacynthe Tremblay (外国人共同研究者)
「時間性と自己の時間化―─西田とアウグスチヌスとの対話――」*全文
川口茂雄 (宗教学 D3)
「赦し、ほとんど狂気のように―─デリダの宗教哲学への一寄与――」 *要旨
2004年7月19日 (月) 13:30〜 / COE研究室
山梨有希子 (南山宗教文化研究所研究員)
「対話論の対話―─宗教間対話と公共哲学――」 *要旨
宮原勇(愛知県立大学外国語学部教授)
「コミュニケーションにおける相互人格的承認」 *要旨
2004年5月29日 (土) 13:30〜 / COE研究室
杉村靖彦 (宗教学専修 助教授)
「「生の自己証言」から/への応答――ヨナスの「責任原理」は「対話原理」となりうるか?――」*要旨
2004年3月20日 (土) 13:30〜 / COE研究室
今出敏彦 (キリスト教学D1)
「新たな公共性概念の構築に向けて――ハンナ・アーレントの『精神の生活』における「思考」の意義――」 *全文
山本誠作 (関西外国語大学教授)
「対話の思想 ――ブーバー、ホワイトヘッド、西田幾多郎――」*要旨
2004年 1月31日 (土) 13:30〜 / COE研究室
今村純子 (宗教学OD)
「沈黙における対話の可能性」 *全文
Martin Repp (NCC宗教研究所研究員 キリスト教学講師)
「宗教間対話の歴史的な背景 ――仏教と基督教に関して」*要旨
2003年 12月 6日 (土) 13:30〜 / COE研究室
小林信之 (京都市立芸術大学助教授)
「対話の可能性と不可能性――ハイデッガー『ある日本人との対話』を出発点にして――」 *要旨
大越愛子 (近畿大学教授)
「弔いのポリティクス」 *要旨
2003年 10月 19日 (日) 13:30〜 / COE研究室
佐藤啓介 (キリスト教学博士課程)
「対話の中の「わたし」」 *全文
藤田正勝 (日本哲学史教授)
「異文化理解(翻訳)の可能性」 *要旨
2003年 7月 26日 (土) 13:30〜 / COE研究室
高田信良 (龍谷大学教授)
「出会いにおける<自己発見>」 *要旨
水野友晴 (大阪外国語大学非常勤講師)
「日本におけるトマス・ヒル・グリーンの受容史から垣間見えるもの」 *全文
2003年 5月 10日 (土) 13:00〜 / COE研究室
Christoph Schwöbel (ハイデルベルク大学教授 キリスト教学専修 客員教授)
「信仰に由来する寛容(Toleranz aus Glauben)」 *全文
なお、ドイツ語原文と翻訳の両方を掲載しております。 "Toleranz aus Glauben"/「信仰に由来する寛容」
松井吉康 (大阪外国語大学非常勤講師)
「存在とロゴス」 *全文
2003年 3月 18日 (火) 15:00〜 / COE研究室
Bret Davis (日本哲学史専修 共同研究者)
「退歩と邂逅 ―東西の哲学的対話に向けて―」 *要旨
2003年 2月 18日 (火) 15:00〜 / 文学部新館 第2演習室
杉村 靖彦 (宗教学専修 助教授)
「証言から歴史へ ― 対話の臨界に立って」 *全文
なお、原稿が長いため、ページを2つに分けています。註は2ページ目に一括して掲載しました
「証言から歴史へ」(1) / 「証言から歴史へ」(2)
2003年 1月 21日 (火) 15:00〜 / 文学部東館4階 COE研究室
氣多 雅子 (宗教学専修 教授)
「ロックの寛容書簡をめぐって」 *全文
2002年 12月 12日 (木) 16:30〜 / 文学部東館4階 COE研究室
片柳 栄一 (キリスト教学専修 教授)
「同一性と差異性の新たな理解を求めて −コリングウッドの歴史理解を通して」 *全文